メキシコ国内での支店設立について

皆さん、こんにちは。

東京コンサルティングファームメキシコの藤田大です。

今週はメキシコ国内での支店設立について記載します。

質問)
メキシコでの活動も軌道にのってきており、
翌年に2社目の設立、もしくは支店設立を検討しています。
この2つの形態、特徴があまり分かっておらず、メリット・デメリット、又はどのようなケースを検討材料とするのか。
一般的に考えられる事例として、アドバイスを頂けないでしょうか。

回答)
2社目の設立(事業展開)する際に検討すべき点として、例えば以下の項目が挙げられます。
・経営の分離(権限者の権威範囲)
・利益の還流
・事業目的
・運営コスト

例えば、権限者が同一、出資株主も同一というような条件でご説明させて頂きます。

検討中の2社目が、1社目と同じ「代表者」である場合。
また、出資株主も同様の予定である事を考慮しますと、支店としての設立がベターと考えられます。

権限の範囲、利益の還流の観点から考えて、
これが同一の場合、別法人として設立をメリットは少ないと考えられます。

また、運営におけるコストを考慮した際に、会計記帳、給与計算等、外注費用も2倍かかる事となります。
(年次株主総会、雇用主登録の更新等、全ての年次業務が2社分必要となります。)

つまり、当局への申請等の対応工数が2倍になるという事になります。

その他にも、事業拡大の展開速度において、
法人設立の場合、設立までの期間、コストが支店登記に比べて大きくかかってしまう事が考えられます。

支店の場合、管理会計上の区分けをするだけで済みますので、
会計上、複雑な処理が必要になるという事もございません。
※拠点別の管理会計は、企業の方針によっては必要になる可能性があります。

 

株式会社東京コンサルティングファーム
メキシコ拠点
藤田大

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