皆さん、こんにちは。
東京コンサルティングファームメキシコの藤田大です。
今週は会計データの確認方法④について記載します。
質問)
初めまして。メキシコに赴任したばかりなのですが、
法人の入出金状況を本社側に報告しなければなりません。
月中の費用類はFactura、領収書等の証憑をまとめているのですが、
入出金状況と照らし合わせるには、会計データをどのようにいればよいのでしょうか。
資料のスペイン語名も分からず、困っております。
教えていただく事は可能でしょうか。
回答)
会計データと資料の関連性について、ご回答させて頂きます。
先ずは、スペイン語版の会計用語についてですが、当社の別日のブログをご参照ください。以下に該当ブログのURLを記載します。
https://blog.goo.ne.jp/tcg-mexico/e/e977e1b83f9f279cdf530e4ac8a12c9f
また、前回のブログ「会計データの確認方法③」も併せてご確認ください。
会計データから口座の入出金を確認する場合、
手順は以下のようになります。
① 試算表(Balanza de Comprobacion)を確認
② 総勘定元帳(A uxiliares)を確認
③ 仕訳日記帳(Diarios)を確認
④ 証憑(Facruta等)との照合
今週は、④の証憑(Facruta等)について記載します。
証憑は、仕訳データの根拠を確認できる資料です。
根拠として確認出来るポイントは以下のような項目があります。
・会計計上日
・計上科目
・IVA(付加価値税)の金額
証憑(Facruta等)の例として、以下に画像を表示します。
証憑(Facruta等)から確認する際は、画像の青色箇所を見ます。
「Uso CFDI : G03 Gastos en general」
これは一般経費という意味ですが、この表示が「G03」以外になっている場合、
費用計上ではなく、資産計上しなければいけない場合もあります。
つまり、会計上において適切に処理する為には、
証憑(Facruta等)に正しい情報が記載されている必要があるという事です。
その他のチェック項目として、
「Fecha : 日付」
証憑(Facruta等)の発行された日付が記載されます。
メキシコの会計は発生主義ではなく、形式主義であるため、
ここに記載された日付に基づいて、会計計上が実施されます。
また、金額を確認する際、
画像例では、「Total : 500.00」となっています。
しかし内訳としては、
通信費 : 431.03MXN
IVA(付加価値税) : 68.97MXN
上記のように、税金が含まれている事があります。
この場合、あくまで費用の金額としては、「431.03MXN」ということになります。
会計数値の詳細確認手順は、以上となります。
株式会社東京コンサルティングファーム
メキシコ拠点
藤田大
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