皆さん、こんにちは、
東京コンサルティンググループメキシコ拠点の冨士井 一赳です。
いつもブログをお読みいただきありがとうございます。
さて、今回「メキシコの緊急医薬品輸入措置廃止」についてお話していこうと思います。
メキシコの緊急医薬品輸入措置廃止について
今回のテーマは、メキシコの労働法に基づく労働時間とシフト制についてです。
はじめに
2024年9月11日、メキシコ政府は、医薬品や医療機器の輸入に関する緊急措置を廃止しました。この措置は、2020年の「同等性デクリー」に基づき、新型コロナウイルス感染症の流行に対応するため、マーケティング許可(MA)なしで特定の医薬品や医療機器の輸入を可能にしたものです。しかし、パンデミック後の医療供給体制の安定を背景に、この緊急措置は終了し、今後は通常の手続きが適用されます。
「同等性デクリー」の概要
「同等性デクリー」は、2020年1月に初めて導入され、外国の規制当局(米国FDA、カナダHealth Canada、欧州医薬品庁など)によって承認された医薬品を、メキシコでも迅速に輸入できる制度です。この措置の下、マーケティング許可がなくても、「必要性」に応じて迅速に医薬品を輸入することが可能でした。これにより、パンデミック中には特に多くの医療機器や薬剤が供給され、国内の医療システムをサポートしました。
緊急措置の廃止による影響
2024年9月11日の廃止により、この特例措置は終了し、今後はすべての輸入に対して通常のマーケティング許可が必要になります。つまり、緊急輸入はもうできず、輸入手続きには規定された時間と必要書類が求められます。これにより、公共調達プロセスの透明性が向上し、市場に参加する企業はすべての医薬品に対して事前にマーケティング許可を取得する必要があります。
おわりに
パンデミック中に設けられた特別措置の終了は、メキシコの医薬品市場の規制強化に向けた重要な一歩です。これにより、公共調達プロセスの改善と、市場参入時の公平性が確保されると期待されています。ただし、これまで迅速に医薬品を輸入できた企業には、今後の対応が求められ、輸入プロセスが複雑化する可能性があります。
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株式会社東京コンサルティングファーム メキシコ拠点
冨士井 一赳