メキシコの経済成長と政策金利の引き下げ

皆さん、こんにちは、
東京コンサルティンググループメキシコ拠点の冨士井 一赳です。

いつもブログをお読みいただきありがとうございます。

さて、今回「メキシコの経済成長と政策金利の引き下げ」についてお話していこうと思います。

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メキシコの経済成長と政策金利の引き下げ

【はじめに】

 2024年11月、メキシコ経済において注目すべき2つの重要な発表がありました。一つは、国立統計地理情報院(INEGI)による2024年第3四半期のGDP成長率の報告、もう一つはメキシコ中央銀行(Banxico)による政策金利引き下げの決定です。これらはメキシコ経済の現状を示す重要な指標であり、今後の経済政策や市場動向に影響を与える可能性があります。本稿では、それぞれの発表内容とその背景、今後の影響について解説します。

【2024年第3四半期のGDP成長率】

2024年第3四半期、メキシコのGDPは前期比1.1%増加し、前年同期比では1.6%の成長を記録しました。この結果は、エコノミスト予想を上回る内容となり、以下の要因が主要なドライバーとなっています。

  • 第一次産業の好調
    農業、漁業、鉱業を含む第一次産業が4.9%増加し、特に農業部門の活性化が全体の成長を牽引しました。
  • 第二次産業の堅調な回復
    製造業を中心とする第二次産業は0.9%成長し、国内外での需要回復が確認されています。
  • 第三次産業の安定した成長
    サービス業を含む第三次産業は1.1%増加しました。特に、観光業や小売業の回復が寄与しています。

ただし、前年同期比では前期の2.2%成長から減速しており、今後の成長ペースを維持するための政策対応が求められています。

【メキシコ中央銀行の政策金利引き下げ】

2024年11月14日、メキシコ中央銀行は政策金利を25ベーシスポイント引き下げ、10.25%としました。これは、インフレ率の低下と経済成長の鈍化を背景に金融緩和を進める動きです。

  • インフレ率の動向
    メキシコのインフレ率は安定して低下傾向にあり、コアインフレも緩やかに収束しています。この状況を受けて、中央銀行は経済の活性化を目的に金利を引き下げました。
  • 経済成長への対応
    第3四半期のGDP成長率はプラスでしたが、前年同期比では減速が見られます。このため、需要を喚起し、成長を維持するための金利政策が必要と判断されました。
  • 市場への影響
    金利引き下げにより、借入コストが低下し、企業や家計における投資と消費の増加が期待されています。一方で、ペソの為替レートや国際資本市場への影響については慎重な見極めが必要です。

【終わりに】

メキシコ経済は、2024年第3四半期に堅調な成長を示し、インフレの低下を背景に金融緩和へと舵を切りました。しかし、成長の減速や国際的な経済リスクも存在しており、今後の政策対応が鍵を握ります。今回のGDP成長率の発表と政策金利の引き下げは、メキシコが内外の経済変化に対応しながら持続可能な成長を目指す姿勢を示しており、注目に値する重要な指標といえます。

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【参考文献】

https://www.reuters.com/latam/negocio/OJFR63OHBBMVPINIMEIFYH3LWM-2024-11-14/?utm_source=chatgpt.com

https://www.reuters.com/markets/mexicos-economy-up-11-third-quarter-2024-11-22/?utm_source=chatgpt.com

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冨士井 一赳

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