メキシコでの損金不算入による影響

会計

メキシコでは損金として計上できない費用、いわゆる不算入の費用が多いですが、

「そもそも売上が上がっていない会社であれば、どんなに損金不算入費用があったとしても影響がないのでは?」というご質問を受けましたので、今回はそのような状況下(売上が全く計上されない)における損金不算入の影響について書きたいと思います。

 

そもそも、「損金不算入、また損金算入とは何か?」という点に関してですが、簡単に言ってしまえば損金算入・不算入というものは税務会計の考え方であり、税金計算のベースとなる“所得”を求める計算において用いられます。

 

Step1)益金‐損金 = 所得

Step2)所得×税率 = 税金

 

 

つまり、損金不算入とは損金として認めらないということですので、費用であるにも拘わらず、所得を減らすことができない費用ということになります。

 

さて、ここで冒頭の質問に関係してくるのですが、損金とは所得を求める際に益金をマイナスするものです。この場合の益金とは、売上だけのことではありません。為替の影響によって生じる、為替評価益も益金ですし、メキシコの場合はインフレによる影響も益金として認識されることもあります。

 

つまり、売上が上がらなかったとしても、益金は発生する可能性がありますので、その際に損金算入できる費用が少なければ、それだけ所得が大きくなるということです。

 

 

本件に関しての詳細を確認されたいことは、ぜひ弊社HPを通じてお問い合わせ頂ければと思います。

HP:https://www.kuno-cpa.co.jp/tcf/mexico/


Wiki-Investment 

~ 『海外投資の赤本シリーズ』、待望のデータベース化! ~ 

海外進出の対応国数30か国 ビジネスサポート企業数550社以上!!
新興国を中心に海外ビジネス情報(会計、税務、労務、基礎知識、設立、M&Aなど)をまとめたデータベース!

各国のビジネス基礎情報に加え、最新の法改正やアップデートについて、逐一更新しております!
以下、URLより無料会員登録(24時間お試し)も可能ですので、ぜひご覧ください!
URL:https://www.wiki-investment.jp


株式会社東京コンサルティングファーム メキシコ拠点
黒岩洋一

※)記載しました内容は、作成時点で得られる情報をもとに、最新の注意を払って作成しておりますが、その内容の正確性及び安全性を保障するものではありません。該当情報に基づいて被ったいかなる損害についても情報提供者及び当社(株式会社東京コンサルティングファーム並びにTokyo Consulting Firm Co., Ltd.)は一切の責任を負うことはありませんのでご了承ください。

関連記事

ページ上部へ戻る