経営の成果は、「戦略×実行」
どちらだけでも上手く行かず、とはいえ
“実行”がなければ一切の成果はでません。
戦略の立案は、一義的には経営層が担い、
実行部分の責任は社員が担うことになります。
経営者と社員。戦略と実行。
この二つが噛み合わなければ成果はあがらず
これらの関係性は非常に重要で 、これにより
成果が左右されると言っても過言ではありません。
では、経営者と社員は一体どのような
関係性を築けばよいのでしょうか。
まず、会社組織という中での法的な関係性
“雇用(労使)関係”が挙げられます。
雇用関係は、”契約”によって関係性が成り立ちます。
そのため、契約内容に双方いずれかが違反すると、
関係性にヒビが入りトラブルになります。
そして、この労使という法的な関係を越えたもの。
それが、”師弟関係”になります。
組織図上には存在せず、職制上の制度ではないもの。
この”師弟”が何によって結びついているかと言うと・・・
擬似的な関係であるため、これは双方の“信頼関係”
によってのみ成り立ちます。
プロフェッショナル、という世界の中ではこの
”師弟関係”が普通ではありますが、一般の事業会社、
サラリーマン組織の中でこの”師弟関係”が築けるのが
理想的です。
そして、最後に”師弟”を越えた関係性。
それが”家族関係”。親子、兄弟、といった。
もちろん、これも疑似的なものであり実際の
”血縁関係(法的な関係)”ではないにしろ、
”家族的経営”という言葉もあるように、”絆”という
意味ではこれが一番強いのではないでしょうか。
師弟は、破門、離脱ということがありますが、
家族の縁は切っても切れない、と言われますので。
ただ、この”家族関係”については一番強い分、
気を付けなければいけない事があります。
それは、家族だけに、”甘え”が出てしまうという点。
親である経営者、子である社員、というのは良いのですが
この”甘え”が出てしまうと、逆に手が付けられずに最悪な
状態になってしまいます。
その関係性を他の社員が見れば、それもまた良い影響を
与えず、会社内の雰囲気も壊れていきます。
この”甘え”については、基本的に”子が親”、つまりは社員側が
甘えを出すことが多く、それによって関係性が悪化するのであれば、
それは”親”役である経営者の責任になります。
だからこそ、経営者は常に社員とは適切な距離をおきながら、
つかず離れず、ということで”いい関係性”を築いていく必要が
あるのではないでしょうか。
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増田 鉄矢
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