他者(社)から学べない人の特徴とは?

幼い頃は、必ず自分以外のものから学びを得ていきます。

なぜなら、知識も、技術も、経験もゼロなので。。

 

親をはじめとし、周りの大人といった他人の支えがなければ

生きていく事ができません。

 

そして、大人になるにつれて周りから学べなくなり、

学べなくなると自分の経験の範囲でしか成長出来なくなります。

 

結果的に成長が遅くってしまい、やがて年齢とともに成長は

ストップしていきます。

 

これは、個人だけの話ではなく、 組織にも言えることです。

 

極論すれば、組織=トップであり、組織の在り方などは

トップの価値観によって決まってきます。

 

トップが”他人から学べない”という価値観を持つ、つまりは

成長できない思考を持ってしまうと、やがて組織の成長はストップします。

 

その典型とも言える言葉が、、、

「うちの会社は特別」

「うちの業界は特殊」

といったもので、この言葉が出た瞬間、「だから他とは

違う=他から学ぶことは無い」となります。

 

では、どうしてこのような思考になってしまうのでしょうか。

 

会社の創業から考えていくと、 どこの会社も創業期は

トップの属人的な能力、差別化された製品・サービスなど

圧倒的な差別化要素が無ければ事業は立ち上がりません。

 

つまりは、「自分(自社)は特別」という思いが無ければ

創業期を越え成長期に入ることなく市場から退場していきます。

 

差別化要素によって成長期へと突入した会社の多くは、

創業期から有効である”差別化”を頼りに事業を拡大しようと

します。いわば、”成功体験に基づく成長”を遂げていきます。

 

それによって、「うちは他社とは違う」という思いがより強固に

なり、差別化要素を強化していく結果、経営資源の制約条件

(人的リソース、時間の問題など)により、その有効性に

陰りがでてきます。

 

人間もそうですが、成長とともに価値観を変え、行動を変え

成長をし続ける。そのためには常に新しいものを”吸収(インプット)

が必要となります。

 

インプットは、自分以外の何かから行う必要があり、

自分以外を軽視、つまりは「自分は特別」と思っている限り

他から学ぶ、吸収するということが難しくなります。

 

”特異性”というのはある意味では分かりやすいものですが

物事の本質というのは”共通性”の中にあります。

 

違うように見えるものから、共通点を見出せるかどうか。

それが出来る人は”応用”によっていくらでも幅を広げる

ことができます。

 

本質というのは、そう多くはなく普遍的なものです。

しかし、その外側は目に見える”違い”によって覆われているため、
ただ見るだけでは見えてきません。

 

特に経営者が、この”共通点”を見ようとして、見出す

能力が高いかどうかで、その会社の成長が決まるといっても

過言ではないのではないでしょうか。


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