2020年の女性の管理職比率の全国平均は7.8％だったとの調査結果があり、政府が目標としている30％には、まだまだ差がありますが、年々少しずつ向上はしています。
実際に女性管理職になっている人を対象にした調査結果があり、注目すべき内容は、下記の通りです。
（１）積極的に管理職を目指していた 約30％
（２）管理職になった時点での幸福度 10段階中６以上 約55％
（３）現在の幸福度 10段階中6以上
・経営者・役員クラス 94,3％
・部長・次長クラス 83.6％
・課長・係長・主任クラス 74,1％
・一般社員 71.1％
（４）管理職になって良かった 85％
管理職を目指していた割合や昇進して管理職になった時点での幸福度は、男性の方が女性より高いのですが、現在の幸福度に関しては、女性の方が男性より相対的に高いという結果が出たのです。
女性は、管理職になることに不安を抱えていても、実際にやってみたら良かったと感じている人が多いということです。
この理由は、おそらく意思決定できる範囲が広がったからだと思われます。管理職になることで責任範囲は広がったのですが、同時に仕事の自由度が上がったのです。
幸福感と自己決定の研究によると、幸福感を決定する要因は、お金や学歴よりも自己決定すること、すなわち自立を促すことが幸福感を高める結果が出ています。
つまり、会社においても与えられた仕事だけを行うよりも、昇進して役職が上がった方が、主体的に仕事をする、仕事を創造することになり、それは自己決定することなので、幸福度が上がったのです。
女性も恐れずに管理職に挑戦することで、幸福感が高まるので、まずは、リーダーシップを発揮して主体的に仕事をすることが大切だと思います。
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東 真奈美
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