比較対象と成長の要因

「何を(誰を)ベンチマークするか。」

 

比較対象を何にするかによって、自分自身の成長にも

影響してきます。

 

その比較対象を大きく2つに分けた場合に、一つは

”他人”を比較対象にする場合があります。

 

この場合、考えられるのは以下の2点であり、

①自分よりレベルの高い人と比較

②自分よりレベルの低い人と比較

のいずれかになります。

 

成長という観点で考えると、当然、①のパターンで

なければ高みを目指すことも無く、挑戦も生まれません。

 

また、他人との比較ではなく、これを”自分”との比較と

した場合は、

①自分に厳しくするパターン

②自分に甘くするパターン

の二つがあり、これも①の自分に厳しくしない限り

成長することはありません。

 

これらの事から、自身が成長を目指すのであれば

・自分よりレベルの高い人をベンチマーク

・自分に対して厳しく接する

この二つを行っていれば、自ずと時間と共に成長が見込めます。

 

しかし、この二つには決定的な違いがあります。

 

どちらも”成長”という観点では同じ成果が見込めるのですが、

そもそも、”成長”が目的かというと、これもまた”結果(手段)”

に過ぎません。

 

極論を言えば、個人の目的のゴールは”幸福”にあり、

成長しても不幸、であれば意味がありません。

 

幸福というのは、他人から与えられるものではなく

”自分自身が感じるもの”であり、相対的なものではなく

絶対的なものになります。

 

他人との比較、というのはそもそも”相対的”なもの

であり、という事は”幸福”を目的に置いたときには

”他人との比較”ではそれを得るのは難しいという事になります。

 

何が目的で、何が手段なのか。

私たちはついつい”手段を目的化”してしまいがちですが

目的を見失うと、本当に得たいものが得られなくなります。

 

自分以外の何かと比較、というのは一時的には

モチベーションアップ、成長には繋がるかもしれませんが

長期に亘り持続するものは、やはり”内”から湧き出る

ものではないでしょうか。

 

人生はマラソンにも例えられますが、長距離走を

走り抜けるのであれば、長期的な観点での選択を

し続けられるか。それが本当に得たいもの、長期的な

”幸福”にも繋がっていくのだと思います。

 


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