経営者であれば、自分の部下に対して
「言われたことだけやるな。意図を考えろ!」
と言いたくなること、ありませんでしょうか?
”意図を考える”。
言い換えると、”目的を理解し行動する”となるかと思います。
シンプルではありますが、社員側が実際にこれをやろうとすると、非常に難しいということに気付くことになります。
では、なぜこれが難しいのでしょうか?
会社組織という枠で考えると、会社の目的は”トップ(経営者)の目的”という事になります。
その会社に属して活動するのであれば、全ての活動の前提に”会社の目的達成”があり、特に経営幹部層は強くこの”目的共有”が求められます。
そして、目的は何から生まれるかというと、”価値観”や”思考法”といったものに基づいてきます。
つまり、経営幹部層については、”経営者と似た価値観や思考法”が無ければいけない、という事です。(同じ、がベストですが・・・知識・経験等の違いから全く同じというのは難しいかもしれません)
一般の社員は、上司が経営者という事はないので、大半の人は、”上司の上(そのまた上)”に経営者がいるかと思います。
そうなると、上司の意図というのは、その上の上司の意図に起因しており、その更に上の・・・と考えると、究極的には”トップの意図”と全てが一致することになります。
新卒や一般社員が、トップの意図を酌む。
経営者との価値観や思考法を合わせていく。
仮に、決められた作業だけをする人であれば、会社との目的の共有はほとんど必要なく、”利害関係”である”雇用関係”だけでよいかもしれません。
しかし、会社は採用をする以上は長期での雇用を前提に成長させ、将来の幹部候補とするために”教育”が行われます。
ここで会社側が気を付けるのが、能力が高く、目的の共有が低い人が上にいけばいくほど、影響が大きくなり、組織の目的とは別の方向に社員を導いてしまい、組織分裂の危機が訪れてしまいます。
そのため、組織の中では、役職が上になればなるほど、能力以上にこの”目的の共有”が重要視されてきます。
したがって、幹部育成をしていく、つまりは”エリート教育”をするのであれば、この”目的共有”が土台になるため、その過程を省いて結論だけを言ってしまうと、「経営者の意図を理解せよ」となります。
そして、この理解のためには、”経営者の研究”が必要になります。
世の中の会社で、自分の会社の経営者の研究をしている社員、はどれくらいいるのでしょうか。。。
仮に自社の経営者を研究したいと思っていても、会うのは年に数回。外部に発信もされていない経営者であれば、普通の社員は研究すること自体が難しいでしょう。(その場合、他の経営者を研究対象とするしかありません。)
会社側は、真の意図を教え、どんな人にも場と機会を与える。
経営幹部を含めた社員側は、知識や経験の不足を補うよう必死に経営を研究していく。
幹部、社員育成のポイントは、まずこの”目的の共有”を重視し、その前提のもとで能力開発等の仕組みを整えていく、というのが良いのではないでしょうか。
能力開発等の仕組みに注力し、目的共有を後回しにしてしまうと、ずれた方向性のまま市場価値だけが高まり、大抵の人は会社を離れていってしまいますので。。
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