こんにちは。HRコンサルタントの小山です。
ドラッカー『マネジメント(中)』によれば、
マネジメント=全体の成果への責任
です。
「マネジメントをマネジメントたらしめるものは 、全体の成果への責任であって 、他の者の仕事への責任ではない 。それは自らの仕事への責任である 。マネジメントにはマネジメントに特有の仕事がある 。しかもマネジメントの人間をマネジメントするには 、独特の方法がある 。自己目標管理すなわち目標と自己規律によるマネジメントである 。」
「マネジメントには二つの課題がある 。」
「( 1 )第一に 、部分の総和よりも大きな全体 、すなわち投入した資源の総和よりも大きなものを生み出すことである 。」
「( 2 )第二に 、自らのあらゆる決定と行動において 、直ちに必要とされるものと 、遠い将来に必要とされるものとをバランスさせることである 。
管理職は、部門長であり、経営陣である。「部分の総和」とは、各部門にわけたものを単に足したのが、組織全体の成果ではないといっています。
それは、全体の成果の責任ではないのだ、といっています。
つまり、連結売上があって、細分化すると、各事業部や各拠点の売上に分解されます。
けれど、各事業部や海外各拠点が、それぞれバラバラにやっているのでは、組織としてシナジーが生み出せていない状態です。
拠点を管理するとなると、数が多いだけ「管理コスト」がかかっていきますが、
全体の成果への責任というのは、
自部門以外でも貢献できることではないかと考えます。
例えば、
一つ拠点でうまくいったノウハウそれぞれが横展開させることができると、拠点が、機能へと変わっていけます。
部門の合計は足し算ではなく、掛け算的に増やせます。
管理する対象である拠点という切り口を
いかに機能としての役割にかえていけるのかを考えていくと、
部門の足し算を掛け算にかえていけれるヒントが見えてきます。