教育の本質は教えない

題名には続きがあります。

『教育の本質は教えないことであり、問題を自ら作ることである。』

これは、私が教育について考えた結論です。

 

そもそも、学校や企業といった組織の中では、上のものが下のものに教えると言う事が教育となっています。

もちろんその逆で下から上への教育もあったりしますが。

 

その中でもちろん私は、教育はすべきだとの前提ではあります。

そもそも自分のために学び、学んだことを他者に伝えなければ、その知識は死んでなくなります。知識は他者に伝えて初めて意味をなします。

その前提から組織は教育機関とも呼ばれることにもつながり、そこを目指すからこそ繁栄できるのかなと。

 

実務レベルに落とし込めば、他者に伝えると言うことは、教わる側よりも知識がなければなりません。そして、伝えるのと伝わるのでは意味が違います。伝わって初めて教育できた状態です。

『教育の本質は教えないことであり、問題を自ら作れる状態にすることである。』

文頭にも書きましたが、教育とは教えない事だと考えてます。

ここからは、教育のスタンスの話をしたいと思います。

 

そもそも学校教育は、目の前にある問題を解きます。なんかよくわからないけど、幼稚園卒業後に小学校で勉強します。与えられた問題を解けた人ほど褒められます。

問題に対して、異論を出せば叱られます。

「1+1=2なの!」と言われれば、自ずとやるべきことは、目の前の問題を解くことです。

 

ここで言いたいことは、問題を解く事が正解で解ければ優秀なのですが、実際に社会に出た場合の優秀とは少し乖離があることです。

もちろん目の前の問題に対して改善を行えれば優秀ですが、本質的に求められることは事前に予測をし、リスク回避すること。世の中にある問題を見つけて新たなサービスを創造することです。

 

一般的には共に優秀ですが、問題を解決するのか。問題を創るのか。で全く違います。価値が高いのは後者ですね。

これが起きる原因は、やはり学校教育になるかと思いますが、組織は教育機関でもあるので組織の中での教育方法も考えなければなと思います。

 

そうなるとどう教育するのか?となりますが、自ら問題を創る状態にするためには、考えさせるしかありません。

考えるとは本質を見抜かせることです。

 

空の飛び方を教えるだけでは、空を飛べません。不足の事態に対処できないからです。また、飛び立ち方も分かりません。

部分を教えるのではなく、全体から入らなければいけません。さらには、自ら考えさせなければ、応用も効かなくなります。

 

実際に寿司屋の板前などは、米炊き3年握り8年で一人前となると言われています。

この中で、何で教えてくれないんだと言うフラストレーションから、自ら学びにいかなければとなり、背中を見て育ちます。また、家に帰っても勉強するでしょう。

教えてくれるからこそ、教えてくれる場でなければ勉強ができないと言うことです。

もちろんお金を払って勉強もできます。

 

『寿司アカデミー』では、2ヶ月で職人コースがあります。

要は教え込むって事ですが、これでは寿司は握れても問題発見ができないわけです。

 

また、国語でも「この作者の意図はこうです。」との授業があるため、作者の意図を考えない方が出て来てしまいます。

数学でも、問題は解ける状態にはなります。

 

本を読む際の行間を読むとは、学校では教えても数十人まとめての授業となるため、なかなかここまでの理解度を高められないですよね。

 

その中、組織の教育をするためには、教えず学ばなければいけない状態にしなければなりません。何で教えてくれないんだろうと思わせる事が、その人の学びとなります。

 

ここで問題は、学びたいのに学べない状態でなければなりません。

 

学ぶ必要が無いところに、教えないでは、何も起こらないだけでなので。笑

 

寿司職人と同じですが、学びたいけど学べない状態が理想です。

 

★学びたいとは、

長期的には、将来の理想を持たせる。

短期的には、業務で知識が必要となる。

 

これを持って教えてくれないフラストレーションから、現状に課題を持ち、学びたいと強烈に思い、自ら学びます。

 

その先にまだ無いのかと問題を創り出します。

 

言い換えれば、やるなと言われたらやりたくなるやつでしょうか。

昔は、一部の勉強したい人しか寺の塾に入れなかったので、教えてもらえないが普通だったのかもしれません。

 

では、

★学べない状態とは、

仕事の定義をout put、家でin putと定義することです。

 

これにより、業務で知識が必要だが教えてもらえない。と言う状況になります。

 

後は、理想を持つ事。これは非常に難しいですが、これをしたいと言う欲望はます、自身の中にあるが通常リミッターがかかっています。

これを解除することです。

 

欲が無ければ、朝起きれません。

起きることも1つの欲なので。

 

リミッターも生きていく中で周囲との関係性の中で作ってしまうので気づきませんが、過去の行い、意思決定の中で出てくるものなのでそれを引き出すことから始めると自分のしたい事が見えて来ます。

 

※ここについては、本題とズレるのでこの辺で。

 

教育は重要ですが、

教えないことで、本当の教育になると考えます。

 


~▶YouTuberになりました!~

弊社YouTubeチャンネル『久野康成の毎日が有給休暇!!』を開設いたしました!

「久野康成の毎日が有給休暇!!」では、代表の久野が作った365の金言を
『久野語録』として日めくりカレンダーにまとめ、内容を毎日解説していきます。

チャンネル名にある通り、「毎日が有給休暇」になるような生き方のツボとコツを発信しておりますので
ぜひ一度ご覧頂ければと思います!

 

また、経営者の方に必見の、「久野の経営のエッセンス」シリーズも継続的に投稿しております。
こちらは、経営をする上での疑問点や悩みなどに対して、気付きを得ることができる動画となります!


 

株式会社東京コンサルティングファーム
名古屋支社長

柴田 雄海

 

※)記載しました内容は、作成時点で得られる情報をもとに、最新の注意を払って作成しておりますが、その内容の正確性及び安全性を保障するものではありません。
該当情報に基づいて被ったいかなる損害についても、情報提供者及び当社(株式会社東京コンサルティングファーム並びにTokyo Consulting Firm Co., Pte. Ltd.)は一切の責任を負いません。ご了承ください。

関連記事

~YouTube~

~アクセス~


株式会社東京コンサルティングファーム(東京本社)


〒160-0022
東京都新宿区新宿2-5-3 AMビルディング7階
TEL:03-5369-2930    
FAX:03-5369-2931


f-info@tokyoconsultinggroup.com 

TOP