経営における敏感、鈍感

「ほんとに鈍感。。」

私自身、そう言われたことをきっかけに、本屋へ走り
”鈍感を治す本”を探したところ、どうも世の中には
そういった本が少なく、代わりに”敏感な人”や
”繊細さん”といった本しか無かった、という事がありました。

”鈍感”もいい面もあるとは思うのですが・・・
こと”経営”という点においてはマイナスなのだと考えています。

というのも、経営者に必要な要素として”変化を感じとる力”
があり、この変化というのも、変化してからでは遅く、変化する前に
”敏感に感じ取る”ということが必要になります。

では、この変化を感じる、どうやって敏感になるかという話ですが・・・

ある社長が、この変化のことを”微風を感じる”とおっしゃっていました。
微風。吹いているかどうかもわからない程度の風。
経営者にはこれを感じ取る力が必要だ、と。

そこで、”微風”を感じるための3つの方法を考えたので
これを”カッツモデル”に当てはめてみました。
(微風=世の中の変化、と置き換えてください)

①微風を感知できる機械を作る ⇒ TS

風であれば、テクノロジーの力で出来るかもしれませんが・・・

世の中の変化、というのはあまりに複雑に事象が絡み合って
いるので、現実的には難しい気がします。

②外に出て、いろいろなところに行き、人に会って直接感じ取る ⇒ HS

例えば、お客様に会い、わずかな変化を感じ取れるくらいに
お客様とより密接な関係性を築く。

⇒効果的ではありますが、その範囲を広くしようとすると
自身の時間等の関係で限界があります。

③風が吹いていると仮説をたて、想像する ⇒ CS

いつでも、どんな状況でも出来ますが、その人の
”能力”によって仮説のレベル、想像力が変わってきて
しまいます。

どのように”微風”を感じていけるか?
実際には、③⇒②⇒①、の順で考えて、行動をしていくのが
一番理想的な気がします。

いずれにしても、経営者の仕事は
・変化を感じつつ
・変化させながら
・成果をあげていく

という3つであり、そのためには経営者が”敏感”である
必要があり、その第一歩は何かといえば、まずは
自分自身を変化させる、という事なのだと思います。


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