”コストダウン”という言葉のもう一つの意味

「コストダウン」という言葉を聞いて、何を思い浮かべるでしょうか。

そのまま考えると、”コストを下げる”となります。

そして、コストダウンの目的は、

売上 ー 費用 = 利益

であれば、利益を上げるために費用を抑える、そのための手段としてコストをダウンするとなります。

では、費用とはいったい何があるでしょうか?
人件費、家賃、広告費、消耗品費、交際費・・・
こういったものから、何を削減対象にするか、と考えていくのですが、
優先順位が高いものはたいてい”金額が大きいもの”になってくるのではないでしょうか。

もちろん、金額が大きいものほど削減したときの効果が大きいのですが・・・
一つだけ注意すべき点は、”額”だけを見るのではなく”率”も重視すべき、という点です。

費用の額にこだわると、”いくら減らすか”という手段しかなくなり、
且つ、すぐに成果があがるということで”短期志向”になりがちです。
しかし、”率”を抑えるのであれば、
費用だけに目を向けるのではなく”売上の向上”という方法も選択することが出来ます。

絶対額にこだわると、目に見えて分かりやすい分、
どうやって額を減らすかという短絡的な思考になりやすく、
どちらかというと”戦略”ではなく”戦術”寄りの発想で、
これでは大きな成果をあげることは難しいかと思います。

数字は、絶対額だけではなく、”率”も重要であり額は”量”、そして率は”質”を表します。

安きに囚われず、売上を増やすことにより経費率を下げるという点での
”経費削減”という観点も頭に入れ、プラスとマイナスの両面から
数字を企画していくのが良いのではないでしょうか。

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