成長とは、自己中心思考が減少すること

 組織が成長することは、社員の各人が成長することであり、そのためには教育が必要なのですが、その教育の本質は、自己中心思考から相手中心思考になることだと思います。
ハーバード大学の発達心理学者であるアワード・ガードナーは「発達とは、自己中心性の減少である」と言っていますが、自己中心的な幼い子供が自分だけでなく他人も考えられるようになるのは、社会に適応できるようになることです。
 幼い子供は、自分のことだけしか考えられないのであり、意識的に自分のことだけを考えている訳ではないのです。つまり、自己中心思考は本能であり、理性によって相手のことを考えられるようになるのです。子供の発達を考えると良く理解できると思います。幼い子供が年齢が上がるにつれて、社会性が高まって行くことを考えると、人間の成長には、年数が必要なのです。
 それは、大人になっても同じであり、勉強して意識的に理性を高めて本能をコントロールする必要があり、成長スピードは人によって差が出てきます。

本能の欲求や思考は何か?を意識的に理解することと、理性を高める教育と主体的に勉強して実践しなければ、全く成長しないことを深く理解することです。理性は、心の教育であり理念やリーダーシップ等の目に見えないものなので、意識的に考えて実践することで、成長スピードは早まりますが、それでも時間はかかります。
 会社組織においては、社員がトップである経営者の立場で考えることが難しく、それは意識的に経営者と同じ視座で考えるための勉強や訓練が必要です。それには、ある程度の年数も必要になります。時間軸と空間軸を段階的に広げていく教育が必要で、それを仕組み化して運用することを徹底することで組織として成長します。理性としての行動の規律を作り、それを実践し続けることで習慣化できます。理性は意識的に勉強しないと、本能で生きることになり人生が上手く行きません。

 その本質を、特に管理者以上は理解しなければ、部下の指導もできません。ポジションが上になればなるほど、理性を高める勉強が必要であり、そうしなければ、部下の思考を変えて導くことができないので、部下の行動変化も起きないので成果も出ません。
 部下が成長しないのは、上司が成長していないことが本質です。成長は価値観の変化なので厳しいのですが、理性で理解して実践することで、成長スピードは早くなります。
 そして、成長には年数もかかることも、理性で理解しないと、教育することを諦める結果となります。

以上


 

株式会社東京コンサルティングファーム

取締役・税理士 東 真奈美(Higashi Manami)

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