一人で起業すれば、社長しかないので当たり前な事ではありますが、ビジネスが軌道に乗り、規模が大きくなれば人を雇い、組織は拡大していきます。
そして、ある閾値を超えた瞬間から、社長一人が頑張るだけでは会社の成長はストップしてしまいます。
“社長が頑張る”
から
“社員も頑張る”
へ。
しかし、社長は1人に対して社員は大勢いるためその社員をまとめる“管理者”の役割を持つ社員が必要になってきます。
ここで重要なのは、“管理者”というのは社員という立場でありながらも、一方では社長に寄った思考、価値観をもった人でなければなりません。
よく“中間管理職”という言葉が用いられますが現実問題として、“中間”に居続けるというのは難しく地球の重力のように“下に引っ張られる”ことで、結果的に“プレイングマネージャー”と言われるような社員側に寄ってしまう場合が多いかと思います。
これを防ぐためには、会社、つまり経営者の方が“管理”という言葉を明確に定義し、それに示していかなければいけません。
会社が何も定義しなければ、おそらく社員のみなさんはインターネットで調べた“世間一般的に定められた定義”を自分の定義として定めてしまうことでしょう。
そして、この“管理”を定義するためには、その管理の目的である“経営”を定義することが必要であり、その上でそれを先頭に立って行う“経営者”を定義すること。
この二つを明確に定義することで、“管理”のあるべき姿が見え、これを言語化して社員に示すことで、初めて社員に目指すべき管理者像を示すことが出来るのではないでしょうか。
増田 鉄矢
東京コンサルティンググループ グループCOO
株式会社東京コンサルティングファーム 代表取締役社長
東京税理士法人 代表社員