こんにちは、株式会社東京コンサルティングファームの小林です。
皆さんは理科の授業で電気抵抗というものを習ったことがあると思います。
V(電圧)=I(電流)×R(抵抗)
(オームの法則)
って聞くと、懐かしいなと思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
電気抵抗とは、読んで字のごとく、電気の通しにくさです。
電気を通しにくいとどうなるのかというと、電流ではなく、光や熱の形で電気エネルギーは消費されます。
ドライヤーのような電熱線、電球の光なども抵抗値をあえて大きくする素材に電気を流すことで、熱や光に変えています。モーターも電気を動力に変えています。
電気というのは、私たちの生活上それ自体に価値はありません。電気が何かに変わって初めて私たちの生活が成り立っているという風に言えます。
さて、ここで理科の授業をするつもりはありません(笑)。
何が言いたいのかというと、仕事においてもこの抵抗値の概念というのは重要だと考えています。
つまり、作業をするときに、抵抗値ゼロでずっと作業が流れている状態というのは、一見スムーズに仕事が流れているように見えますが、こういう仕事はいずれ人じゃなくてもできるようになってしまいます。
私たちにとっての価値というのは、作業の中で、電気で言う熱や光をどれだけ与えられるか?というものに近いのではないかと思います。
つまり、作業を通して、役に立つ効果を与えていくということです。
それを行うためには、スッと作業を流すのではなく、いい感じに手間をかけて仕事を深掘りするという抵抗的なやり方が必要になります。
しかし電気抵抗と同様、あまりにも大きな価値をとばかり考えてしまうと、抵抗値が大きくなりすぎてしまい、仕事の流れが遅くなります。生産性が悪くなるという言い方もできるでしょう。
さらにたちが悪い場合は、絶縁体よろしく、電気の流れそのものをストップしてしまう要因になってしまう可能性もあります。
適切な抵抗値をもって仕事を進めるということが必要になります。
それでは適切な抵抗値はどういうものなのか?次の3つが挙げられると思います。
①作業を相手が喜ぶアウトプットに変える
②今の作業が完了することだけでなく、次につなげる
③仕事の方向性そのものをより良いものにする
①は、作業の目的を実現することであったり、相手にわかりやすいアウトプットをする、相手を変化させるアウトプットをするということです。メール1本を送る際にも、相手にわかりやすく記載する、Excelシートを作る際にも配色を工夫する、A1セルを選択して保存するといった、細かいですが相手の立場に立つことがポイントです。
②は、再現性・標準化という部分で、終わらせて終了ではなく、次に同様の仕事が来た時にもっと効率よくできるようにマニュアルにしておく、使用したデータを整理して保存しておくといったひと手間です。
③は、サービス自体をより進化・深化させるというマクロ的な視点での改善です。経験したことが、他の顧客に対しても有効な提案になるか?社会のニーズから今のサービスをどう変えていくか?という戦略につなげる手間です。
今の仕事で、自分はどういう抵抗器の役割を果たすのか?これが価値の源泉になるのだと思います。
繰り返しになりますが、抵抗器はストッパーになってはいけませんし、過度の抵抗は過熱状態を引き起こしヒューズが飛んでしまいますので、ご注意を。
以上、お読みいただきありがとうございます。
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株式会社東京コンサルティングファーム
小林 祐介
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