Q.インドネシアの労働市場の状況にもよると思いますが、非常に離職率が高く、採用担当者を大きく悩ませております。会社の企業理念をしっかりと従業員に根付かせ、従業員に働く意義を理解させ、結果として離職率を低下させるためにはどのようにしたらよいのでしょうか。
A.インドネシアの労働環境の特性としては、下記が挙げられます。すなわち、
①転職がマイナスとして大きく働くことが少ないため、キャリアアップとして、転職が日常茶飯事に行われる。
②マネジメント経験を持つ人材が極端に少なく、当該労働市場が極めて流動的になっている一方で、作業員は供給過多といえ、二極化が極端に進んでいる。
③日本語人材は、未だに需要過多の状況である。
マネジメント層のニーズが高く、極めて流動性が高い市場の中で、共通していえることは、仕事を属人化させず、明確な業務標準をつくることがそもそも重要と言えます。
離職率を下げるというのは、結果であり、我々経営者は、従業員の帰属意識と従業員の満足をあげることが最優先の課題といえます。
帰属意識として会社の一翼を担ってもらうために、当社では、毎朝のミーティングに始まり、日常的なコミュニケーションを重視し、1月に1回程度の面談、4半期の評価、1年の昇進を行っております。どの会社の社長も言われることですが、基本的にはコミュニケーションです。強制的にでも、従業員の話を聞く場を多く設けるべきであり、成功している会社は従業員とのコミュニケーションがうまくいっていると言えます。会社を経営していく上で、結局、人が資源であり、それはインドネシアも日本も変わらないとういうことですね。
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