みなさん、こんにちは。東京コンサルティングファーム、インドネシアオフィスの長澤です。
今週はインドネシアの自動車、二輪市場についてです。
現在のインドネシアへの進出はメーカーと関連する商社が多くを占めています。なかでも最近の増産や新規進出は自動車、自動二輪メーカーにかかる業種が多く見受けられます。
インドネシアの自動車市場は、2013年6月時点で国内販売104,265台/月間、国内生産98,135台/月間(インドネシア自動車製造業者協会(GAIKINDO)調べ)です。これはASEANの中でもタイと同等(タイの2013年6月、月国内販売は106,018台/月間(タイ国トヨタ自動車(TMT) 調べ))であり、1,2を争っています。
一方自動二輪は2011年の約800万台/年間を境として2012年は約706万台、2013年は約630万台(予測値)と減少の傾向にあります(インドネシアの二輪車産業協会(AISI)調べ)。ASEANでは2位のベトナム(2012年約311万台、Business Timesより)を大きく離しているものの、今後の市場の回復の動向をみる必要があるでしょう。
自動二輪の伸び悩みの原因としては、ローンの頭金が考えられます。また、自動車、自動二輪業界の懸念点としては燃料価格が挙げられます。燃料価格の引き上げは自動車、自動二輪の購入意欲低下に直接の影響があると懸念されます。
ローンの頭金や燃料価格など自動車、自動二輪業界への逆風はあるものの、2億4千万人の人口と所得の上昇により今後も日系企業としては注力する市場です。インドネシアの一人あたり名目GDPは約3,600米ドル(2012年、JETRO 基礎的経済指標より)ですが、ジャカルタ周辺の約1,000万人の一人あたり名目GDPに限れば10,000米ドル近いとも言われており、今後も伸び、底上げが期待されます。
以上
東京コンサルティングファーム
長澤 直毅