各種登記書の再発行手続き

こんにちは、中国・上海の田中勇です。

中国においては、多くの登記書があります。批准証書、営業許可証(営業執照)、組織機構コード証(法人代碼証)、外貨業務登記証、統計証、税務登記証、財政登記証など日本とは比べ物にならないほど多くの登記書が存在します。さらに、それらの登記書には、正本・副本があります。これらの多くの書類は頻繁に使うものではないため、年度検査時に紛失したことに気付く企業様がいらっしゃいます。本日は、登記書を紛失した場合の再発行手続きについて、お話し致します。

各種登記書はそれぞれ異なる組織によって管理されております。したがって、その登記書を管理している組織のルールに従う必要があります。例えば、批准証書であれば人民政府(投資規模に応じて各レベルの商務部門が許可権限を所有します)、営業許可書であれば工商行政管理局(工商局)、組織機構コード証であれば質量技術監督局によって管理されております。本日は、使用頻度が低くかつ年度検査時に必要な書類の一つである、税務登記書の正本を紛失した場合の再発行処理をご説明します。その正本の再発行手続きプロセスは、以下の通りです。

1. 税務署へ紛失事実を報告(税務登記NO等を報告)
2. 紛失事実を新聞に掲載(廃棄公告)
3. 税務登記証の紛失申請書等を税務当局にて提出し、税務登記書を再発行

3. においては、紛失申請書、営業許可証のコピー、法廷代表者のパスポートコピー、税務登記書の副本、紛失事実が掲載された新聞とその領収書等の提出が必要になります。また、紛失申請書には、紛失した企業における顧問会計士の名前・電話番号等の記載が必要になります。1~3の処理期間は、すべての処理が順調に進めば、2週間程かかります。また、申請料は200元ほどかかります。

以上のように、登記書を紛失した場合は、ある程度の労力と費用が必要になります。いずれにせよ、日ごろからの書類の整理整頓が必要です。

※以上の処理は上海市長寧区における処理の一例です。地区や処理時期によって手順等が異なる場合がありますので、ご注意願います。

以上

関連記事

ページ上部へ戻る