中国(上海)の飲食店について

こんにちは、中国・上海の田中勇です。本日は、前回に引き続き、中国(上海)の飲食店についてお話します。

最後に、日本ではあまり重視されていませんが、中国では特に重視されている点についてお話します。まず、中国ではメニューの豊富さも一つのキーになるということが挙げられます。今や日本では多くの飲食店が専門店化しており、メニューの豊富な店は歓迎されない傾向がありますが、上海では未だそのような領域には入っていないと考えられます。実際、中国のローカル飲食店に入るとメニュー数が90以上あるお店が多いことに気づきます。従業員が3名ほどの小さな飲食店であっても、30以上のメニューがあるところがあります。ところが、注文してみると、多くのメニューは「今はできない」と拒否され、結局日本と同じぐらいのメニューしか提供していないです。拒否されることは中国人にとっては特に気にすることでないようで、見かけと実際のメニューの少なさとは関係なしに、メニューに載っている品の少なさは、中国人にとっては面白くないと感じる一つのポイントであると言えます。次に、中国では、安全・健康に焦点を充てることが飲食店での成功要因になりつつあります。2012年度において、中国の全体的に飲食店が減ったものの、食品市場は増加成長していました。総合的に勘案すると、これまで飲食店に向かっていたお金が他のところに行ったことを示していると考えられます。一方、一部の富裕層の中には、飲食店を信用せず、以前よりも自炊を積極的に行う家族が増えています。つまり、安全・健康の面で気を使う一部の富裕層のお金が、飲食店に流れていない可能性があるのです。そのような状況のもと、安全・健康を前面に出して成功している飲食店があります。台湾人道素菜という飲食店では、精進料理を提供することで、上海で人気があります。一食当たり30元~(500円程)し、中国の中では高めの金額ですが、健康に気を使う富裕層や高齢者がよく集まっています。また、「健康、安全、安心」 を理念とする過門香では、NASAが開発した浄水器を使うことで、飲料水から食器洗いの水まできれいな水を使う等、徹底的に健康にこだわった食事を提供し、成功しています。

以上

 

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