発票について

 こんにちは、中国・上海の田中勇です。本日は、発票についてお話します。

 発票は日本語でいう領収書であるという説明を聞くことがありますが、厳密にいうと間違いです。発票は発行されるタイミングによって、「請求書」と「領収書」どちらにもなり得るからです。商品受け渡し時点で発行する発票のであれば、その発票は請求書になります。一方、代金回収時に発票が発行されるのであれば、その発票は領収書になります。

 発票発行のタイミングについては、一般的に売り手と買い手どちらが強いのかで決まります。例えば企業所得税について言えば、買い手が強ければ、買い手にとっては増値税仕入控除を早く行いたいので、速めの発行になります。(発票=請求書)売り手が強い場合は、売り手にとっては増値税の発行を遅らせることが有利になるので、遅めの発行になります。(発票=領収書)

以上

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