こんにちは
中国・上海の執行 一希 (ジッコウ カズキ)です。
本日は 中国における資金繰り対策についてお話します。
中国では資金繰り対策が日本より重要になってきます。日本と資金繰りの違いを比較してみましょう。
そもそも「資金繰りとは」というところ解説していきます。
資金繰りとは未来のお金の流れを把握しやりくりすることをいいます。
一般的に資金繰りが悪化する理由は下記が挙げられます。
- 利益がでていない。
- 過剰な設備投資
- 在庫を抱えすぎている。
- 売上の入金が遅く、支払いが早い
- 税金のキャッシュアウトが大きい
- 過剰な借入返済
- 資金繰りを把握できていない。
そこで日本の企業では費用や投資を抑える以外に下記の方法で資金繰り対策するかと思います。
- 銀行借入(公的機関からの借入)
- その他借入
- 手形の発行
- 売掛金のファクタリング
- 株式発行
- 増資
しかし、中国では以下のように考える必要があります。
・銀行借入(公的機関からの借入)
→外資企業は中国国内の銀行から借入不可、中国進出日系銀行からは借入可能。
・その他借入
→企業間の融資は不可、親会社や出資者からの借入は外債登記後に可能。
・手形の発行
→可能、しかし、日本では不渡りを6か月以内に2回出すと銀行取引停止になりますが、中国では日本のような厳格な制度なし。
・売掛金のファクタリング
→可能。現状はあまり普及していない。
・株式発行
→有限公司は発行が不可。
・増資
→無償増資、有償増資共に可能。限度額があるため、要確認。
上記の中で増資、親子ローンが一般的な資金繰り対策として用いられます。
しかし、登記が必要であったり、金額に制限があったりと、着金までに時間がかかるため、事前の対策が必要です。
総経理、財務担当者において資金繰りはまず初めに勘案するべき事案のため、いつでもまとまった資金を用意できるように対策を立てておく必要があります。
ご一読いただきありがとうございます。
東京コンサルティングファーム 中国・上海では増資、親子ローン、資金繰りに関するご相談を承っております。
まずはご相談くださいませ。
今週は以上です。
东顾企业管理咨询(上海)有限公司 / Tokyo Consulting Firm Shanghai
執行一希 (jikko kazuki)
E-mail:jikko.kazuki@tokyoconsultinggroup.com
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