企業所得税の予納方法について Q&A

こんにちは、中国・上海の田中勇です。本日は、企業所得税の予納方法Q&Aについてお話します。

 

Q1、企業所得税の予納方法について、教えてください。

 

A1、予納の方法には、二つあります。一つは、課税額を前年度の課税額にする方法。二つ目は課税額を実際の課税額にする方法です。また、一度選んだ方法は、年度内では変更はできませんが、毎年度変更可能です。(企業所得税法第54条)

 

次年度の売上額が確実に大きいと判断できる場合、予納方法を前年度の課税額にする方法にした方が、納税を遅らせることができます。ただし、年度の納税額は同じです。

 

具体例としては、以下の通りです。

上段が課税額を実際の課税額にする方法で、下段が課税額を前年度の課税額にする方法を示しています。

実際税引前所得額を採用          
  第1Q 第2Q 第3Q 第4Q 合計
税引前所得額 1500 1600 1400 1700 6200
企業所得税 375 400 350 425 1550
           
           
前年度所得額を採用          
  第1Q 第2Q 第3Q 第3Q 合計
税引前所得額 1200 1200 1200 2600 6200
企業所得税 300 300 300 650 1550

上記のケースで言えば、予納方法を前年度の課税額にする方法を採用した場合、実際の課税額を課税額にする方法に比べ、会社内で現金を比較的長くストックさせておくことができます。その結果、利息が年率1%の場合であれば、1.1875万元を稼ぐことができます。(利息が年率1%の場合)

1.1875万元 =(375-300) × 1% × 9 ÷ 12 + (400-300) × 1% × 6 ÷ 12 + (350-300) × 1% × 3 ÷ 12

 

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