法人設立の手続き

バングラデシュ駐在の北口です。
バングラデシュで法人設立を行う場合、以下のような流れで行います。

1. 現地法人情報の決定
取締役や登記住所、資本金など会社の情報を決定します。

2. 商号の申請・取得
会社名の申請を行います。同じ事業を行う会社で、同じ名前の会社がないかどうかが審査されます。

3. 必要書類の作成
定款や会社設立申請書類を作成します。

4. 銀行口座の開設
法人登記前口座の開設を行い、資本金の払込を行います。
銀行口座の開設は、ローカル銀行の場合であれば書類提出後1~2週間程度で完了しますが、外資系銀行の場合はかなり審査が厳しく半年以上かかる場合もあります。

5. 法人登記申請
商業登記所(RJSC)へ申請を行います。通常3~4週間で認可がおります。この5が完了した段階で、登記完了となります。

6. 納税識別番号(TIN)の取得
法人の納税者番号を取得します。日本人の方がバングラデシュで就労される場合には、この法人のTINとは別に、就労される方自身でも個人のTINを取得する必要があります。

7. 営業許可証の取得
City Corporation(市役所)に申請を行います。

8. 投資庁(BOI)への事業登録
法人の事業内容によっては、投資庁(BOI)への事業登録が必要となります。

9. 銀行口座を、法人登記前口座から通常口座へ変更
早ければ即日完了する手続きです。

10. 付加価値税(VAT)コードの取得
毎年の税務申告で使用する番号です。貿易を行う企業とそうでない企業で取得するVATコードが異なるため、貿易を行う企業については、9のあとに貿易ライセンスを取得し、その後11のVAT取得という流れになります。

以上が、バングラデシュで会社設立する際の大まかな流れとなります。多くの国で、法人設立にあたって日本での公証認証が必要となりますが、バングラデシュの現地法人設立の場合は、そのような日本側での手続きは原則として必要ありません。

(以上)

 

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