バングラデシュの会社取締役②

法務

 

前回から引き続き2回にわたりバングラデシュの会社取締役についてお伝えします。今回は取締役変更に関して実際にいただいた質問にご回答します。

 

【事例①】当社は、個人株主2名で設立された法人で、個人株主2名が取締役になっています。新たに1名取締役を追加したいと思っていますが、どのような手続きが必要でしょうか。

【回答①】「バングラデシュの会社取締役①」でお伝えした通り、取締役は株主個人または株主企業から任命されたNominee Directorである必要があります。現時点では株主が2名で両方とも個人株主のため、Nominee Directorとしてもう1名を追加することはできません。そのため、

(A)個人株主2名が保有株式の内の何割かを法人に譲渡し、新たな取締役は、その法人からのNominee Directorとなる。

(B)個人株主2名が保有株式の内の何割かを新たな取締役となる個人に譲渡し、取締役となる。

以上2つのいずれかの方法をとることで、取締役となることができます。譲渡する株式は、1%でも問題ありません。

 

【事例②】赴任してきたばかりで引継ぎができておらず、現在誰が当社の取締役かわかりません。どうやって調べればよいでしょうか。

【回答②】全ての会社は、設立手続きや取締役変更の際に、「FORM-12」という取締役一覧表を商業登記所に届け出る必要があります。このFORM-12を見れば、誰が自社の取締役かを判断することができます。FORM-12は、商業登記庁(RJSCB)で会社名と登記番号を伝え、発行手数料を支払うと、入手することができます。

 

 

Tokyo Consulting Firm Limited

Tel: +88-017-8777-5740

E-mail kitaguchi.mika@tokyoconsultinggroup.com

(以上)

 

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