ダッカの治安と各企業の状況

7月1日に起きたテロから、1か月以上たちました。今回のブログでは、現在のダッカの様子をお伝えしたいと思います。ダッカへご出張・ご訪問予定の方の参考になれば幸いです。

 

<治安状況>

7月1日のテロ以降、外国人が犠牲になる事件は起きていません。日本ではほとんど報道されませんでしたが、7月のテロ以前は、ISやJMB(イスラム過激派組織)による無神論者や異教徒、外国人など特定の人物を狙った殺害事件が発生していました。ですが、警察の強い取り締まりの影響か、7月1日のテロ以降はこういった事件がなくなったように思います。一方で、○○でxx日にテロが起きる、といった噂が流れたり、自爆テロを計画したとする容疑者が逮捕されたり、まだ混乱や不安が続いています。

 

<危機管理>

バングラの日系企業では、車以外での外出・仕事以外での外出は避ける、監視カメラ設置、爆発による窓ガラス飛散を抑える飛散防止シートの購入、緊急避難用のオープンエアチケット購入などが企業側の対策として行われているようです。

一方で、駐在員個人の判断として、一切自宅から出られないのも精神的に辛いので、自分で安全基準を決めて、外出している日本人駐在員の方もおられます。

例:金曜日(イスラム礼拝日)はダメだけど土曜日は少しなら買い物OK。レストランで食事はダメだけどテイクアウトしてすぐ退出するならOK など。

 

駐在員を全員帰任させた企業はそれほど多くはありませんが、短期出張に切り替えたり、駐在員の人数を減らした企業は多いようです。弊社のお客様の中では、だいたい半分ぐらいの企業が日本人駐在員を帰任させたり短期出張に切り替えるなどの措置をとり、残り半分ぐらいはテロ前と同じく常駐の日本人をバングラ国内に置いておられます。

 

出張者は、新規ビジネスの視察など、緊急性の低いものに関してはかなり少ないですが、縫製関係企業の工場との打ち合わせや生産状況確認などの緊急性重要性の高いものに関しては、テロ以降も定期的に来られているような印象です。

 

Tokyo Consulting Firm Limited

Tel: +88-017-8777-5740

E-mail kitaguchi.mika@tokyoconsultinggroup.com

(以上)

 

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