バングラデシュにおける会計上の費用認識について

こんにちは。

 Tokyo Consulting Firm Co., Ltd. 渡邊です。

 

バングラデシュでは、特に費用認識について現金主義で行われるケースが多いです。現金主義での会計認識は、バングラデシュ会計処理上も認められているわけではありませんが、支払時に費用認識をしているケースが散見されます。この場合、売上と費用が異なる月で計上される事になり、適切な会計分析ができなくなります。バングラデシュでは小切手での支払いが多く、支払ったものの証憑を分けて管理している場合が多く、その分のみを費用認識してしまうことになるため、現金主義の費用認識となってしまうと考えられます。

常に発生主義で、適切な会計処理ができるよう、①月末時に未払費用があるかの確認、②粗利率・営業利益率の推移の管理をする事をお勧めします。

 

Tokyo Consulting Firm Limited

渡邊 忠興

東京コンサルティングファームに入社後、国際事業部・内部監査室にて主に海外拠点の管理と海外進出アドバイザリーを行う。 2016年5月より海外赴任。バングラデシュへ駐在し、主に日系企業への進出・設立・会計・税務・法務・人事労務案件をサポートしている。 また、インド周辺国の管理にもあたる。

Tel: +88-017-99842931

E-mail watanabe.tadaoki@tokyoconsultinggroup.com

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