皆さん、こんにちは!
東京コンサルティンググループバングラデシュ拠点の塚田 涼太です!

いつもブログをお読みいただきありがとうございます。

今回は「バングラデシュ政府、40億タカ規模の「ファンド・オブ・ファンズ」を始動」についてお話していこうと思います。

あわせてご覧ください

バングラデシュに関する基礎知識が知りたい方は、こちらから▼
・バングラデシュの基礎知識
バングラデシュに関するセミナーに参加したい方は、こちらから▼
・バングラデシュ関連セミナー

バングラデシュ政府は、国内スタートアップエコシステムの活性化を目的として、総額40億タカ(約60億円)規模の「ファンド・オブ・ファンズ(FoF)」を設立しました。

The Daily StarおよびThe Financial Expressの報道によると、本ファンドはICT省(情報通信技術省)が主管し、バングラデシュ証券取引委員会(BSEC)の監督下で運用されます。

FoFは個別企業に直接投資するのではなく、複数のベンチャーキャピタル(VC)ファンドに出資する「母体ファンド」です。政府がFoFに資金を拠出し、FoFが選定した民間VCファンドを通じてスタートアップに資金が流れる二層構造となっています。

  • 第1層(FoF):政府が40億タカを拠出。運用は独立したファンドマネージャーが担当
  • 第2層(子ファンド):FoFが選定した民間VCファンドに出資。子ファンドが個別のスタートアップに投資

この仕組みにより、政府は個別投資判断のリスクを回避しつつ、民間VCの専門知識を活用できます。

バングラデシュのスタートアップ投資は、その大半が海外VCに依存しています。国内投資家の比率はわずか約7%にとどまり、資金調達の海外依存が構造的な課題でした。

また、バングラデシュのVC市場は規模が小さく、機関投資家(年金基金・保険会社など)のVC投資への参入が制度的に制限されていたことも、エコシステムの成長を阻む要因でした。

  • 国内VC市場の育成:FoFの出資を呼び水として、民間VCファンドの組成を促進
  • 機関投資家の参入促進:FoFの実績がトラックレコードとなり、銀行・保険会社のVC投資への参入ハードルを引き下げ
  • スタートアップの資金調達多様化:海外VC依存からの脱却と、国内資金循環の確立
  • 雇用創出:IT・フィンテック・アグリテック分野でのスタートアップ成長を通じた若年層雇用の拡大
  • CVC(コーポレートVC)の機会:FoFの子ファンドへのLP出資や、日系CVCとの協調投資のスキームが検討可能です。バングラデシュスタートアップへのアクセスチャネルとして活用できます。
  • IT・フィンテック分野の提携:FoFが重点対象とするIT・フィンテック分野は、日本企業の技術・資金とのシナジーが期待されます。
  • 規制環境の注視:BSECのVC規制がFoFに合わせて改正される見込みです。外国人投資家の参入条件について、最新のガイドラインを注視してください。

バングラデシュ政府による40億タカ規模のFoF設立は、同国のスタートアップエコシステムにとって画期的な一歩です。国内VC市場の育成と機関投資家の参入促進により、バングラデシュの投資環境は中長期的に大きく変化する可能性があります。

私たち「東京コンサルティングファーム」は、会計事務所を母体とした20ヵ国超に展開するグローバルコンサルティングファームです。

海外現地では日本人駐在員とローカルスタッフが常駐しており、また各拠点に会計士・税理士・弁護士など専門家チームが所属しているため、お客様の多様なニーズに寄り添った対応が可能です。

本稿に関するご相談はもちろん、海外進出から海外子会社管理、クロスボーダーM&A、事業戦略再構築など、海外進出に関する課題がありましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。

※本記事は、バングラデシュに関する一般的な情報提供のみを目的としたものであり、法的助言を構成するものではありません。

【免責事項】

本記事は、執筆時点の法令・実務情報等に基づいて作成しております。法令改正や行政運用の変更等により、内容が変更となる場合があります。
また、本記事の内容は一般的な情報提供を目的としたものであり、法的助言を行うものではありません。個別案件については、必ず専門家へご相談ください。
本記事の利用、または本記事からリンクする外部サイトの利用により生じた損害について、当社の故意または重過失による場合を除き、責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。

東京コンサルティングファーム バングラデシュ拠点
塚田 涼太