国外送金受け入れ時の対応について

 

バングラデシュでは、国外からの着金があった際は、基本的に外貨からバングラデシュタカに換算され、バングラデシュタカ口座に入金されることになります。(製造業等で輸出入の取引がある企業、EPZ内企業(輸出加工区内企業)は外貨のまま外貨口座に資金をプールし、輸入時の決済を充てることが可能です。)このバングラデシュタカ口座に入金が行われる際には、バングラデシュ中央銀行の為替レートで換算されることになりますが、この際にどのような目的で入金があったかも同時に申告することになります。(Form-Cという銀行所定のフォーマットで受け入れ目的を申告します。)主な国外からの入金には以下のようなものが考えられます。

 

  • 売上
  • 投資金額(資本金)
  • 支店、駐在員事務所の運転資金
  • 借入金

 

売上の入金時には、前払法人税が銀行より天引きされ、前払法人税控除後の金額がバングラデシュタカ口座に入金されることになります。こちらの申告に従い会計上も認識する必要があるため、国外送金受け入れ時には注意が必要です。また外貨からバングラデシュタカへの換算レートは、銀行からの換算証明書(Encashment Certificate)の発行で確認することができます。銀行残高表では入金金額のみが確認できるだけで、換算時にかかった銀行手数料の記載がありません。銀行残高表に記載されている入金金額はバングラデシュタカへの換算後の金額から銀行手数料を引いた金額となるため、銀行手数料を知る上でも、換算証明書の発行を依頼し、換算レートを明確にする必要があります。

 

 

Tokyo Consulting Firm Limited
渡邊 忠興

Tel: +88-017-99842931

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