こんにちは、ホーチミン事務所の嶋航です。以前もブログさせて頂きましたが、改めてベトナム語の発音の難しさについてブログさせて頂きます。
私はベトナムに住んで3年目になりますが、なかなかうまくベトナム語を話すことができません。ベトナム語は、文法自体はシンプルですが、発音がかなり難しく、一説では世界で最も難しい発音の一つという話も聞きます。
一般的には、外国人が外国に長期間住んでいれば、自然に耳が慣れ、その国の言葉をある程度聞き取れるようになると言われています。しかし、ベトナム語は、2年半以上住んでいても全く耳が慣れません。何故か?ということですが、私は2つの理由があると考えます。1つ目の理由が、ベトナム語は日本語にない6声調があり、音の高低で、意味を聞き分ける必要があるということです。ちなみにベトナム語の発音の解説書を見ると、「ã」の音は、「喉の緊張を伴ってやや上昇し一瞬喉を閉じた後で急に上昇する」と書いてあります。この説明を見る限り、ベトナム語の勉強は諦めたくなります。2つ目の理由は、カタカナに出来ない音が多いということです。日本人にとってベトナム語は、「ニョロニョロニョロ~」、「フニャフニャフニャ~」と言うふうに聞こえ、全くカタカナに置き換えることができません。私自身、6声調よりもこちらの方が苦労しております。
18種類あり、それぞれ意味が変わります。日本には、「ア」は、一つしかないため、かなり判別が難しいものと思われます。これは、上記で述べた6声調に加え、口の大きさで3つで音を使い分け、6×3で18となるためです。(下記参照)。
① |
② |
③ |
④ |
⑤ |
⑥ |
⑦ |
⑧ |
⑨ |
⑩ |
⑪ |
⑫ |
⑬ |
⑭ |
⑮ |
⑯ |
⑰ |
⑱ |
a |
à |
ả |
à |
á |
ạ |
ă |
ằ |
ẳ |
ẵ |
ắ |
ặ |
â |
ầ |
ẩ |
ẫ |
ấ |
ậ |
私は、2年間家庭教師を付け、ベトナム語を勉強していましたこともあり、外国人としては、発音は上手な方であるとベトナム人から言われます。しかし、それでも私が住んでいるカタカナで言うと4文字しかない「ビンタン(Bình Thạnh)」という発音をなかなか一発で通じさせることができません。自宅の住所なので、今まで、数千回は発音にしているはずですが、未だ正しい発音ができないようです。
ベトナムに語学留学している方を除くと、ほとんどの日本人がベトナム語を話せないので、話せるようになると何かと差別化になることでしょう。またベトナム語が話せれば、ベトナムの生活が数倍楽しくなることは間違いありません。私も諦めずにベトナム語を勉強していきたいと思います。
ホーチミン事務所 嶋航