ベトナムの外資規制

こんにちは、ホーチミン駐在員の嶋です。
ベトナムに進出を検討する際に最初にチェックする点として、外資企業への投資規制である。ベトナムは、まだ発展途上の国であり、外資の参入に制限をかけている業種が当然ある。現行の具体的な外資規制は下記のとおりである。

また、法律上、規制がないのに、実務上は規制が存在するという業種も数多くある。例えば、商社、小売、販売会社等は、2009年から、外資規制が撤廃され、100%の投資が可能になった。しかし、実態としては、なかなかライセンスを取得するのが困難である。最近注目されている飲食店への投資については、2015年には外資規制が撤廃される予定であるが、これも上記の業種同様に、法律上撤廃されても、実務上投資できるかどうかは不透明である。これら業種のベトナム参入が、実務上困難である理由は、資金、ノウハウが潤沢な外資企業が参入してくると、ベトナムの大部分を占める小規模小売店・飲食店が大きな影響を受けてしまうためである。

このようにベトナムは、法律と実態に乖離があり、進出前に、外資規制が実務上どうなっているかを押さえておくことが、極めて重要である。

関連記事

ページ上部へ戻る