こんにちは、ベトナムのハノイ駐在員の浅野です。
今回のブログでは、ベトナム人研修生の日本受け入れについてご紹介致します。
今日本企業のなかでベトナム人研修生を雇用し、日本で働いてもらうというケースが増えています。
ベトナム人は研修ビザを取得することにより、日本で最大3年間働くことができます。
日本企業がベトナム人研修生を受け入れる目的は大きく分けて二つあります。一つ目は、コストを抑えることです。ベトナム人研修生は日本の最低賃金で雇用することができます。よって、労働集約的な作業等でコストを抑えることができます。二つ目は、ベトナム進出を検討してしている日本企業が進出前にベトナム人研修生を日本側で雇用し、トレーニングを行い進出後にベトナムで中心となって働いてもらうためというものがあります。
一つ目の目的では現在は中国人研修生の割合が非常が多くなっています。要因としては、日本語の話せる人材が多いためと中国側の研修生の送り出し機関と日本側の受け入れ期間が非常に強いコネクションで結ばれているためと言われています。
しかし、日本人による中国人研修生のマネジメントは非常に難しくトラブルになっているケースも多く、中国人研修生からベトナム人研修生に変更する企業も多くなっています。
二つの目的のベトナム進出後の将来の幹部候補を育てる目的ですが、一般的にベトナム人の日本企業のビジネスの方法などを理解させるのは非常に難しく、現地での日系企業の問題の一つとなっています。そこで、日本企業のなかでは、実際に日本で働いてもらうことにより、日本の企業文化、ビジネス慣習、企業のシステムを理解してもらうといったことを行う企業が増えています。また、進出前だけではなく、ベトナムに進出した後も定期的にベトナム人のスタッフを日本で短期的に就労させ、トレーニングを行うところも増えています。
また、長期的には、日本が持つ優れた技術をベトナムに移転させることにもなり、非常に意義のあることだと思います。