こんにちは
トルコ駐在員の高津です。
今週は親子ローンと増資の比較に関する判決について記載していきます。
海外子会社の資金調達方法として、親会社からの親子ローンと増資を受ける2択があるかと思いますが、ここで双方のメリットデメリットを整理してみたいと思います。
目次
【増資】
メリット
- 外債ではないため、各種の金融規制を受けづらく、比較的柔軟に資金調達を行う事が可能である。
- 日系現地法人がローン金利を負担しない。
デメリット
- 親会社が投資した場合は、原則、配当可能な時のみの回収となる。配当の送金に対して現地法人の 形式毎に異なる税金が課税される。
- 増資の場合、定款の変更や各種手続きが多くなる。
- 親会社のBSにインパクトがある。
【親子ローン】
メリット
- 増資と異なり返済が伴うため、親会社側の資金回収が比較的容易である。
- 契約書を結び、印紙税を納税するのみとなるため、手続きが容易である。
デメリット
- トルコの場合金融規制が厳しく、移転価格税制に配慮した金利設定をする必要がある。結果として銀行借入の方が有利な場合もある。
- トルコリラ以外の外貨での借入は規制があり、一定以上の外貨売り上げを求められることがある。
以上です。
今週も、どうぞよろしくお願い致します。
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東京コンサルティングファーム トルコ拠点
高津 幸城
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