トルコの財閥

こんにちは、トルコ駐在員の田中隆道です。

以前、日本に三井や三菱、住友、安田などの財閥があったように、現在、トルコにも財閥があり、経済界にも大きな影響を与えています。今回は、トルコの財閥について書いていきたいと思います。

トルコで最大の財閥とされているのが、サバンジュ財閥(Sabancı grubu)です。サバンジュ財閥は、サバンジュ・ホールディング(Sabancı Holding)を持株会社として持っており、主な企業として金融部門のアクバンク(Ak Bank:銀行)やアク・シゴルタ(Ak Sigorta:保険)、自動車部門のトヨタ・サ(Toyota SA:トヨタ自動車との合弁、乗用車)、テム・サ(Temsa:バス)、流通部門のカルフール・サ(CarrefourSA:スーパーマーケットのカルフール)などを持っている。

そして、トルコ第2位の財閥がコチ財閥(Koç grubu)となっており、サバンジュ財閥どうようコチ・ホールディング(Koç Holding)を持株会社として持っている。主な企業としては銀行部門のコチバンク(Koç Bank)や自動車部門のフォード・オトサン(Ford Otosan)、トファシュ(TOFAŞ:フィアットとの合弁)、エネルギー部門のアイガス(Aygaz)などを持っている。

トルコでは、サバンジュ財閥やコチ財閥以外にも財閥があり、それぞれ持株企業がある。これらの財閥はトルコに精通しており、トルコの再開発にも携わっていることが多い。また、一説によると、各財閥がトルコのメディアを持っており、今回のトルコのデモに関してエルドアン首相とつながりがあり、報道を自主規制したという事も言われている。

トルコでビジネスをする上で、マーケット調査が必要となると思うが、トルコ市場を押さえるうえで財閥についても知っておく必要もあるかと思います。

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