保健医療サービスの現状

こんにちは、トルコ駐在員の高津です。

今週は保健医療サービスの現状に関して記載していきます。

トルコは共和国建国以来、医療分野において目覚しい発展を遂げています。それでも現在、トルコの医療指標は先進国の中ではまだ平均以下にとどまっています。

トルコの平均寿命は2014年の統計によると、女性78歳、男性72歳となっています。同年の日本の平均寿命が女性87歳、男性80歳(‘World Health Statistics, 2014’ )なので、約10歳の開きがありま

す。しかし、トルコの保険医療サービスも年々向上しており、2040年にはトルコの平均寿命は今より5年ほど延びるといわれています。

また、トルコの乳児死亡率(生後1年未満の乳児の死亡率)は、2.36%であるのに対し、日本は0.2%、世界平均は4.2%となっています(2005年)。

トルコにおける医療サービスの実施については、公的部門が大きな割合を占めています。病院のベッド数の92%、予防医療サービスのほぼ100%を公的機関が担っています。医療サービスの面から見ると、1992年に開始された社会保険未加入者のための医療費補助制度(グリーンカード制度)により、1,300万人(人口の約19%)を超える人々が無料で医療サービスを受けることができるようになりました。2005年1月からはグリーンカード所有者の外来診療費だけでなく、外来の投薬治療費も保健省が負担することになりました。

医療サービスの提供と資金調達を分離するために、2005年1月にすべての公的医療機関の管轄が保健省に移行されました。これにより、公共の病院が保健省の下で一本化されました。

 

以上です。

 

 

今週も、どうぞよろしくお願い致します。

 

高津 幸城

 

 

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