シンガポールの支払遵守度

会計

皆さん、こんにちは。シンガポール駐在員の岩城です。

 

2016年度Q3のシンガポール現地企業の支払い期限遵守度(Payment Performance)が前年度対比“非常に悪化している”とSingapore Commercial Credit Bureauより発表されました。

 

第3四半期の期限内支払いは全支払い数の42.18%にしかならず、昨年度の51.05%にも満たない数字でした。支払い遅延は増加しており、総支払い件数の40%にも至っています。

 

 

 

この数値をまとめたD&Bシンガポールによると、請求総額(Total bills)の90%以上の支払いが、両社が同意した期日以内に支払われている場合を“Prompt Payment”と定義しており、請求総額(Total bills)の50% 以上の金額が支払期限以降に支払われていることを”Slow Payment“と定義している。

 

前四半期を基準に期限内支払い(Prompt Payment)は45.92%から42.18%へ、支払いの延期(Slow payment)は42.18%から45.92%になっている。

 

このリサーチが行われた業界全てにおいて前四半期比、支払い延期が悪化しています。(建設、製造、小売業、サービスと卸売り)

 

 

建設業界においては3四半期もっとも支払いの延期(Slow Payment)が多く見られ、総支払い件数の半分以上になっています。SCCBによると前四半期比でも46.6%から50.82%へ支払いの延期が増加しています。

 

全体的に、シンガポール企業で支払い遅延となる傾向が強まっているため、会社のキャッシュフローの注視は当然のことながら、取引企業との支払い期限遵守について努めていく必要があります。

 

 

 

【問い合わせ先】

Tokyo Consulting Firm Co. Pte. Ltd.,

岩城 徳朗(iwaki noriaki)

iwaki.noriaki@tokyoconsultinggroup.com

+65-8363-9858

 

 

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2019-10-23

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