皆さん、こんにちは。シンガポール駐在員の岩城です。シンガポールにおける物価上昇率と昇給の連動性について、質問事例を用いてご紹介いたします。
Q1. シンガポールにおいて、昇給率を算出するロジックに物価上昇率は考慮するのでしょうか?
A1.シンガポールにおいて、物価上昇率を昇給に考慮しない企業がほとんどとなります。5月23日に2016年4月からの1年間の物価上昇率が発表され、0.4%という結果が出ています。このような低水準であることから、シンガポールにおいては、物価上昇率を昇給に連動させることはほとんどしておりません。
周辺国においては、まだまだ物価上昇率が高水準にあるため、昇給と連動させベース給を引き上げることもありますが、シンガポールにおいては行われません。
Q2. 物価上昇率を考慮する場合、どの機関が発表したどの項目の物価上昇率を適用するのでしょうか?
A2. 仮に物価上昇率を考慮するとした場合、Statics Singapore(政府機関)が発表するSingapore’s Consumer Price Index(CPI)を使用することが一般的です。上記数値もCPIが発表した数値となっております。
このCPIが発表されてから毎年の昇給を決定するという企業もありますが、上述の通りシンガポールにおいては考慮されない結果となることがほとんどとなります。
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