最近の投資環境の様子について

こんにちは、フィリピン駐在員の田辺です。

今週のブログはフィリピンのQ&Aについて書かせて頂きます。

Q 最近のフィリピンの投資環境の様子はどうでしょうか?

→フィリピンの経済成長は、2011年には欧州債務危機の影響などで一時減速しましたが、2 0 1 5年GDP成長率は6.7%と他の東南アジア諸国と比べても高く、成長著しい新興国の一つとして注目を集めています。2045年ごろには生産年齢人口の総人口に占める割合がピークを迎えると予想されており、フィリピン経済を長期的に牽引していくものと考えられています。

日系企業の進出は2014年10月現在の数値で1521社(出所:JETRO)となっており、年間100社超の新規進出が続いている状況です。製造業やBPO目的のIT企業、英会話の語学学校、フィリピン現地でのビジネスを目的とした様々なサービス業の進出が続いているという状況です。「アジアの病人」と呼ばれ、投資先として不適格とされた時代の名残から、まだまだフィリピン国内には多くのビジネスチャンス(特に付加価値を付けたサービスなど)が多くあるように個人的には感じています。

日本で改めてフィリピンへの進出が見直されるようになった背景には、2 0 0 8年1 2月に日比経済連携協定(JPEPA)と改正日比租税条約が発効されたことがあります。2 0 0 9年1月1日以降に課される源泉地国課税の限度税率は大幅に軽減され、貿易の拡大や投資活動の活発化を促しました。

また、国内には334ものPEZA(フィリピン経済区庁)の経済特区が設置されており、多くの海外企業が拠点を構えています。地理的にも、日本に近く(日本との時差はマイナス1時間)、東アジアの中心に位置しているなどのメリットを有しています。

更に、フィリピンは東南アジア唯一の英語圏であるため、現地労働者と直接英語で会話ができるという魅力があります。また、政府の公式文書もすべて英語で作成されているため、最新情報の取得も他の東南アジア諸国と比べるとやり易く、ビジネスの参入障壁が低くなっています。

今週も、どうぞよろしくお願い致します。

 

関連記事

ページ上部へ戻る