皆さんこんにちは。
四月からマニラ支店に赴任することになりました、上原陵です。
このブログでは、日々の業務を通じて得た情報や、ちょっとした雑学、豆知識を毎週配信してまいります。
本日よりフィリピンの基礎知識を、ヒト、モノ、カネにおけるヒトの視点でお伝えしようと思います。
フィリピン人は、人口1億420万人、平均年齢23歳、国民TOEIC平均スコアはなんと700点という、クロスボーダー向きの一面があることが伺えます。
外国からのBPO(Business Process Outsourcing)も盛んで、OFW(Overseas Filipino Workers)と呼ばれる海外出稼ぎ労働者は、その送金額がこの国のGDPの一割を占めており、フィリピン経済を支える大きな柱となっています。
そんな彼らの平均月収が約20000~25000ペソ。日本円にして45000円といったところから、物価の安さも伺えるでしょう。
これだけ聞くと安価な労働コストで優秀な人材が豊富なフィリピンですが、忘れてはならないのが尊重すべきフィリピン人の人柄です。基本的に陽気でおおらかですが、度を過ぎるとルーズ、不真面目な態度が目に付くこともしばしば。国民のほとんどがキリスト教カトリック信者なので、宗教観の面でも気を付けなければなりません。
新興国の特徴にも挙げられますが、仕事に対する綿密さや徹底さは非常に高いわけではありません。それがもとによって起きるトラブルがフィリピンに進出する日系企業の悩みの種の一つでもあります。
異国の地、異文化の人種である彼らと、濃密なコミュニケーションをとり、お互いがお互いの価値観に寄せ合いすり合わせていく必要が当然あります。フィリピン人の長時間労働への意義、会社への帰属意識など尊重すべき点は多々あります。我々日本人が誇るサービス精神、おもてなしの心を彼らに少しでも理解してもらうには、同じ仕事をする彼らに対しても、お客様だと思って接してみることが大事なのではないでしょうか。
それでは本日はこの辺で。来週はフィリピンの基礎知識をモノ視点でお届けします。
Tokyo Consulting Firm – Philippine Branch
上原陵
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(以上)