みなさんこんにちわ
東京コンサルティングファームミャンマー支社の大月です。
今回は前回に引き続きミャンマーの労働環境、就業人口についてお話します。
今回は特に産業別人口についてみていきたいと思います。
■産業別就業人口と労働者の海外流出
ミャンマーの就業人口の中でも第一次産業については、基幹作物であるコメの生産に加えて、ゴマ・落花生・マメ類の栽培が特徴として挙げられます。第二次、第三次産業の成長に伴い、第一次産業への従事者が減少しているとはいえ、国民の約半数が農村に居住する生活環境からも産業構造の比率は今後も劇的な変化は考えにくいとされています。
第二次産業については、近年注目を浴びているヤンゴンやマンダレーの工業団地において、鉄鋼業、石油および天然ガスなどを中心として産業従事者の人口を伸ばしています。
【産業別就業人口比率(2017年、推計)】
第一次産業 | 24.1% |
第二次産業 | 35.6% |
第三次産業 | 40.2% |
(出所:IMF World Economic Outlook Database, April 2018)
ミャンマーの労働市場では、管理職や専門職の割合がどの業種においても少ないことが特徴として挙げられます。これは、管理職や専門職となる優秀な人材がシンガポールや欧米へ流出していることが原因の一つと考えられています。
シンガポールには約20万人のミャンマー人がいるといわれており、技術者、エンジニア、IT技術者、看護師、大学教授、国連機関の職員などが多く、ミャンマーの知識層の流出が起こっています。これらのミャンマー人はシンガポールでさらに専門性を深め、アメリカ、オーストラリア、カナダ等へ移住しようと考えている人も多くいます。こういったミャンマー人の海外流出から、ミャンマー国内で質の高い人材や熟練技術者を確保することが難しくなっている傾向にあります。
また、多くの人が出稼ぎ労働者としてタイやシンガポールで就労しています。中でも、タイで労働許可証を所持しているミャンマー人は100万人に上り、労働許可証を持たず不法に就労している労働者を含めると、タイ国内で労働しているミャンマー人は、200万人を超えるといわれています。タイの多くの縫製業などの製造工場では、多くのミャンマー人が廉価な労働者として働いている実態があります。それは2011年時点で月額7,000~8,000バーツと賃金の上昇傾向にあるタイ人の工賃と比較すると、ミャンマー人の工賃は月額3,000~4,000バーツと約半分に抑えることができるためです。
今回は以上です。少しでもミャンマーという理解が深まりましたか?
より詳しい内容はぜひ弊社が運用するWiki Investmentでご確認いただければと思います。それでは次のブログもお楽しみください!