TRP(FM2)への切替

 

メキシコで働いている日本人の方と話していると駐在されてから4~5年は経過しているという方が珍しくありません。海外駐在の期間は会社によって様々ではありますが、アジアや欧米に駐在される方は3年が一つの区切りになっているように感じます。そのため、それら地域と比較するとメキシコに駐在される方は少しだけ長い期間メキシコで働いているのではないでしょうか。

 

ご存知の方も多いとは思いますが、出張という扱いではなく、外国人がメキシコで働くためには在留資格が必要となります。これは、就労VISAとも呼ばれているようですが、正しくは一時居住許可証(TRT:Tarjeta de Residente Temporal【旧称:FM3<英語の“エフエムスリー”や数字の部分をスペイン語で読み“エフエムトレス”と呼ばれる>】)であり、このTRTを取得することによって、メキシコ現地で在留資格を得ることになります。

TRTを取得することによって、メキシコでの納税者番号(RFC)を取得して給料を受け取れるようになりますし、現地での運転免許証の取得などができるようになります。

 

さて、このTRTですが、“一時居住許可”というだけあり、有効期限が存在し、初回の発行4年を超えることが出来ません。つまり、メキシコでは4年を超える一時居住の許可は下りないということになります。そのため、TRTの発行から4年を超えてメキシコに滞在する場合は、別の在留資格、いわゆる永住権(TRP :Tarjeta de Residente Permanente【旧称:FM2】)を取得することになるのです。

 

では、TRPはどのように取得するのでしょうか。

一般的に永住権と聞くと、アメリカの“グリーンカード”をイメージし、取得の条件が厳しく、かつ手続が煩雑であるように思えます。しかし、メキシコの永住権(TRP)の取得は条件も手続も難しくありません。

 

先ず、永住権(TRP)の手続条件ですが、一言で言ってしまえば、TRT発行から4年が経過している外国人、つまりTRTの更新が行えない状態にあることです。そして、手続そのものは一時居住許可証(TRT)を更新する際とほとんど変わらず、申請書類に必要事項を記入し、住所証明書と申請手数料を支払うことで申請が可能となります。

 

最後に、申請から発行までの期間ですが、約1ヵ月(※)といったところです。
※あくまでも参考としての期間です。同じINM(メキシコ移民局)であったしても、メキシコシティ、レオン、ケレタロといった申請する場所や混雑状況によって前後します。

 

 

 

株式会社東京コンサルティングファーム メキシコ拠点
黒岩洋一

 

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