皆さん、こんにちは。
東京コンサルティングファームメキシコの渡辺 寛です。
今週はメキシコの固定資産の売却についてご紹介します。
質問)
先月、自動車(固定資産)の売却を行いました。
会計上どのようになっているか確認したところ、売上(その他の収益)と固定資産売却損と二つ計上されておりました。
メキシコと日本では、固定資産の売却に対する会計処理が異なっているのでしょうか。
回答)
ご指摘の通り、固定資産(自動車)の売却に関する仕分けは日本と少し異なっております。
その背景として、メキシコでは、Facturaを発行した場合、原則売上として計上する必要があるためです。
そのため固定資産の売却に関しては以下のように仕分けがなされています。
※数字は簡単な例となります。
現預金 又は 未収入金 10,000 / 売上(その他収益) 10,000
減価償却累計額 2,000 / 固定資産(自動車) 7,000
固定資産売却損 5,000
※固定資産 ー 減価償却累計額=固定資産売却損
課税所得 = 5,000
日本の場合
現預金 又は 未収入金 10,000 / 固定資産(自動車) 7,000
減価償却累計額 2,000 / 固定資産売却益 5,000
課税所得 = 5,000
上記の通り、仕分けは異なっておりますが、最終的な損益は一致致します。
そのため今回のようにその他収益と固定資産売却損の両方が計上される仕分けとなっております。
固定資産の売却は、本業での売上とは異なりますため、補助科目を使用ししっかりと区分できているかをチェックする必要が御座います。
株式会社東京コンサルティングファーム メキシコ拠点
渡辺寛
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