労務面からみるPTUについて

こんにちは。

東京コンサルティングファームメキシコの田村彩紀です。

今週は、労務面からみるPTUに関して記載をいたします。

 

 

質問)

 PTUは、『課税所得に対しての10%』といことは理解しているのですが、実際に従業員に分配される際はどのように分配されるか教えていただけますでしょうか。

 

回答)

 PTUの従業員に分配方法に関して、下記に記載をいたします。

まず初めに、PTUの総金額を半々に分けます。その半々に分けたPTUの金額は、2つ項目に考慮し、各従業員への分配を決めます。

 

①  従業員の勤務日数に応じて分配

②  従業員の給与額に応じて分配

 

PTUが対象となる従業員の選定や、分配について、下記の注意事項がございます。

–    取締役会の取締役やその役員やPTUの支給の対象外とする。

–    対象年度の勤務日数が60日以下の場合は、支給の対象外とする。

–    病気や出産による欠席はPTUの分配計算における勤務日数としてカウントをする。

–    組合員がいる企業の場合、非組合員のPTUにおける給与額の最高金額は、組合員の中でもっとも給与が高い従業員の20%上乗せした金額となる。

–    組合員がいない企業の場合、従業員を2つのタイプ(Trusted とPlant)に分けることができる。Trusted のカテゴリーに分類されるのは、マネジメント、監査など管理業務を行う従業員である。Trustedに分類される従業員のPTUにおける給与額の最高金額は、Plantに分類される従業員の中で最も給与が高い従業員の20%上乗せした金額となる。

 

 PTUの計算は、誰が対象となるのか、対象となる日数ならびに給与金額という面をきちんと整理し、計算を行う必要があるため、第三者のレビューをご希望の場合は、弊社でもご対応かのとなりますので、お申し付けいただければと存じます。

ご参考にしていただけますと幸いです。

 

田村 彩紀

 

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