こんにちは。
東京コンサルティングファームメキシコの清水皐でございます。
今週は、メキシコでの給料日について記載いたします。
質問)
メキシコでは「Quincena」と呼ばれる月2回の給料日が一般的だと聞きましたが、
月2回としている理由は何でしょうか?
回答)
「Quincena」とはスペイン語で「半月、2週間」という意味で、仰る通り月2回の給料日を現地ではそう呼んでいます。
月2回としているのは、メキシコ人に預貯金の習慣があまり無いからであると考えられております。
なので、管理職やスタッフクラスは月2回が一般的ではありますが、更に賃金が低いワーカークラスになると、賃金の支払いを月4回としている工場も多くあります。
日本では月1回の給料日が一般的ではありますが、その制度をメキシコでも貫こうとすると、「給料日を増やしてほしい」「給料を前借させてほしい」といった従業員の不満や金銭的なトラブルにも繋がりかねませんので、注意が必要です。
余談ですが、こうした習慣のせいか、1つの銀行口座内でも
すぐに現金を引き出せるCuentas de Efectivo(現金勘定)と、
定期預金のように口座内でも隔離されて保管されるInversiones(投資)と
2つに区切られている仕様になっている口座もございます。
清水 皐