皆さん、こんにちは。
東京コンサルティングファームメキシコの黒岩洋一です。
今週は2018年度のメキシコの最低賃金について記載します。
全国最低賃金委員会(CONASAMI :El Consejo de Representantes de la Comisión Nacional de los Salarios Mínimos)より、2017年12月1日付けで来年(2018年)1月1日より適用されるメキシコの最低賃金が発表され、前年比10.4%UPの「88.36メキシコペソ(MXN)/日」になることが決定されました。
10%を超える上昇率だけを見ればかなりの水準のように思われますが、昨年の上昇率(9.6%)と現在のメキシコのインフレ率(6%台)を考慮すれば打倒な水準と言えなくもありません。
一方で、企業としては今回の上昇率が人件費に与える影響を考えなければならず、特に昇給に関して言えば、インフレ率はもちろんのこと、最低賃金の上昇率を考慮する必要があります。
インフレ率以上の昇給が無ければ、生活水準は上がらないため、賃金が上昇しているということにはなりません。それでは、「+α」でどの位を考えればよいのか。
そこで目安になるのが最低賃金の上昇率です。
通常、最低賃金の上昇率はインフレ率よりも大きく設定されています。また、現地従業員としとしても「最低でもこの水準の昇給はあるのが当たり前」という認識でもあるため、最低賃金の上昇率を昇給させる際の参考として利用する必要があるのです。