メキシコの労働市場について -新卒、若手編-

こんにちは。

東京コンサルティングファームメキシコの田村彩紀です。

メキシコの労働市場について -新卒、若年層編- に関して記載をいたします。

 

 

質問)

 いわゆる、未経験で若い人材(新卒でも可)の採用を検討しています。

 メキシコにおける新卒や若い人材の労働市場に関して教えていただけないでしょうか。

 

 

回答)

 今回、弊社に拠点があります、メキシコシティとバヒオ地区における新卒や若い人材の労働市場に関してお伝えいたします。(他の地区でも共通している部分があるかと存じますので、ご参考にしていただければと思います。)

 

はじめに、メキシコでは、大学3,4年生になると、多くの学生が、自分自身の学んでいる学問分野に関する企業や組織でインターンシップというのが一般的になっております。

夜間に授業のある大学に通っている学生もおり、例えば、朝からお昼過ぎまでは平日は毎日働き、お昼過ぎから大学で授業を受講する、というスケジュールです。

日本でも、近年多くの企業で1か月以上から数か月ほどの実務経験ができるインターンシップを取り入れてはおりますが、メキシコでは、インターンシップなどで実務経験を積まないと、企業で正社員として働くことが難しいというのが現状です。大学卒業後も、まずは、インターンやトレイニーとして実務経験を積むという方法もございます。

 

 実際に、新卒の方が仕事を探す方法ですが、

①  大学の掲示板などにある求人をみて応募する。

②  大学の教授や友人、知り合い、インターン先などの紹介で応募する。

のどちらかのパターンが一般的です。

日本の新卒採用のように、人材紹介会社のサイトや企業のWebページから応募をしてというのはあまり浸透していない印象です。

(メキシコでも、有名転職サイトは数社あり、社会人経験のある多くの求職者が利用しております。)

 

労働市場についてですが、日系企業においては、進出数が数年前に比べて、緩やかにはなってきてはおりますが、新卒や若手人材を積極的に採用しようと検討している日系企業が多くなっていると考えられます。理由といたしまして、メキシコに進出してから3-5年ほど経過し、立ち上げ時期を乗り越えて営業活動や生産活動が進んでいく中で、従業員を積極的に雇用したいと考える企業が増えてきているからだといえます。

 

 最後に、新卒や若い人材を採用するメリットとデメリットを記載いたします。

メリット

①  会社の方針に沿って素直に仕事を覚えようとする。(自分のやり方で仕事をしない。)

②  人件費を安く抑えられる。

デメリット

①  すぐに仕事を辞めてしまう傾向がある。

②  どの仕事にも共通する基礎部分を教えなければならない。

 

 

弊社では、企業様の人材紹介サービスも行って行っておりますので、

お気軽にお問い合わせいただけますと幸いです。

 

田村 彩紀

関連記事

ページ上部へ戻る