メキシコのケレタロ州の投資インセンティブについて

 

今回はメキシコのケレタロ州の投資インセンティブについてお話します。

 

メキシコの中心(グアナフアト州の東)に位置する18の自治体を持つ州であり、州都はサンチアゴ・デ・ケレタロ(SantiagodeQuerétaro)市です。州の面積は1万1,683km2(31州中27位)であり、州の人口は約195万人(31州中23位)です。

州都のサンチアゴ・デ・ケレタロはケレタロ州の西のはずれに位置し、その人口は約73万人(州の40%)、面積は759.9km2となっています(2013年時点)。

近年ではその立地の良さ(グアナフアト州まで1時間、メキシコ・シティまで2時間半)のために、多くの日本企業が同州に進出し、製造を開始しています。都市部は労働環境も良く、比較的教育水準の高い人材が多いのが特徴で、メキシコ・シティに近いこともあり、同州では人材確保が比較的容易であるといえます。

 

[日本企業の進出状況]

ケレタロ州の工業団地には、ケレタロ工業団地(ParqueIndustrialQuerétaro)やエル・マルケスベルナルド・キンタナ工業団地などがあり、日本企業も多く進出しています。

主な日本企業は、アルファ、ダイフク、第一実業、原田工業、ハイレックスコーポレーション、稲畑産業、DMG森精機、ナ・デックス、清水建設、日立金属、日本プラスト、三菱電機、サンショー、スターライト工業などがあります。引き続きケレタロ周辺には日本企業が多く進出する予定があり、今後も注目すべき州です。

 

[インセンティブ]

ケレタロ州では、特定のプロジェクトに対して主に下記のようなインセンティブを設定しています。
・譲渡税の減額

連邦政府を通じた財政支援プログラム
PROSOFT(ソフトウェア等の機材購入支援プログラム)、MEXICOFIRST(プロフェッショナル斡旋プログラム)、国家科学技術審議会等の連邦政府を通じた各種財政支援プログラムを利用することができます。

ランディングサポート
ランディングサポートとは、進出に必要な手続のワンストップサポートをいいます。

・プロジェクト管理ならびにコンサルティング会社設立時におけるケレタロ州への許認可手続支援
・判断材料となる情報の提供、アドバイス、コンサルティング
・産業エリアその他州内の希望エリアへのツアー実施
・州内のサプライヤー紹介
・移住手続や不動産紹介
・学校や病院紹介

オフィススペース提供
州政府は、家具、電話、インターネットのサービスを込みにしたオフィススペースを提供しています。具体的には、ParqueTecnológicoにて1スペース(3名用)を3カ月利用することが可能です。また、会社設立に伴う引越しなどをサポートするプログラムも用意されています。

 

以上、お読みいただきありがとうございました。

なお、本記事は2019年12月時点の内容となっております。最新情報やより詳細な情報は弊社サービスのWiki Investmentをご利用頂きたいと思います。Wiki Investmentへの登録は、下記のリンクからお願い致します。

 

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