FIEL(フィエル)とCIEC(シエック)について

皆さん、こんにちは。

東京コンサルティングファームメキシコの黒岩洋一です。

今週はメキシコのFIEL(フィエル)とCIEC(シエック)について記載します。

 

 

質問)

輸入業者登録を行うにあたって、FIEL(フィエル)とCIEC(シエック)が必要と言われました。FIELとCIECとはいったいどのような書類(?)なのでしょうか。

 

回答)

FIELの正式名称は”Firma Electrónica Avanzada”であり、CIECの正式名称は”Clave de Identificación Electrónica Confidencial”です。”Electrónica”と言う文字が入っているように、FIEL&CIEC共に書類として存在しているものでは無く、それぞれは電子情報として存在しています。

まず、FIELですが、e-firmaとも言われるものであり、日本語では「電子署名(印証)」と訳すことができます。名前の通り、(電子化された)署名として利用するものです。一般的な法人は、SAT(メキシコ国税庁)のFIELとIMSS(メキシコ社会保険庁)のFIELを取得し、各FIELを使い分けます(各FIELは全くの別物です)。

また、CIECはRFC(納税者登録番号)に対応するパスワード(contraseña)のことであり、2015年以前に用いられていました。このパスワードは、SATのWEBページに入る際などに必要となります。

 

これらの取扱いで注意すべき点は、FIELやCIECを使用したことによる最終的な責任は実際に取得手続を行った個人に属するということです。そのため、取得した者との関係が無くなる場合(退職)等には、取得者名義の変更をする必要があります。

 

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