皆さん、こんにちは。
東京コンサルティングファームメキシコの黒岩洋一です。
今週はメキシコへの拠点を設ける際の場所について記載します。
質問)
現在、「グアナフアト州レオン市」と「グアナフアト州イラプアト市」のどちらかに現地法人を設立しようと考えており、それぞれの工業団地からもインセンティブの提示を受けています。インセンティブの内容にそれほど差が無かったため、既に進出している取引先との関係はありますが、どちらにすればよいか決めかねています。
レオンには日本大使館も出来たと聞いており、何かと便利なのではないかと考えていますが、実際のところどうなのでしょうか。
回答)
メキシコは日本の約5倍の面積を持つ一方で、日本よりも交通インフラ(鉄道)は整っていないため、移動は飛行機やバス、車を利用することとなります。
参考までに、メキシコシティから日系企業が集まるバヒオ地域の主要都市までの距離ですが、ケレタロ(約200km)、イラプアト(約300km)、レオン(約400km)、アグアスカリエンテス(約500km)となっています。
イラプアトとレオンは約100kmですので、車でも数時間で移動できる距離ですが、グワナフアト州としての手続はレオンで行われることが多く、いわゆる当局手続を考えるとレオンの方が、在レオン日本国総領事館も出来ましたので、便利と考えられるかもしれません。
もちろん、会社によって求める環境(取引先との関係や工場インフラ・物流体制等)は異なりますので、実際に現地に出向いてその目で確認を行ってください。